(仮)執事物語
第12章 花は温室で咲き乱れ〔葛城〕
それは的確に、確実に、私の身体に火を点けその炎を煽る。
「やぁんっ……!! そこ……駄目ぇ……!!」
私の身体が強く波打つポイントを見つけた葛城に、そこを執拗に攻められ、私は涙を流しながら、身体を震わせる。啼きながら視線をふと温室の外へ向けると、私達の痴態を見つめる少年と目があった。
(あれは……庭師の……?)
その少年は庭師の息子だった。邸の中に出入りはしていないが、庭で父親の仕事を手伝っているのをよく見掛けていた。確か、高校に上がったばかりだと聞いた事がある。
食い入る様に見つめる、少年の視線に晒され恥ずかしさに身体が熱くなる。
「葛城……っ!! 止めてっ!! 人が……見てるわっ……」
私は葛城にそう訴え掛ける。彼はチラっと私の視線の先を辿り少年の姿を認めると、ニコリとその少年に笑い掛けたあと、私に視線を戻す。
「ふふっ。本当に見られてしまいましたね? 彼も性に興味を持つ年頃です。教育の一環として、見せつけてやりましょう」
そう言うと葛城は、私を抱えて少年が立ち尽くす場所へと連れていく。そして私のブラウスの釦を外し、ブラジャーを押し上げ、彼の前に私の乳房を晒した。
「嫌っ!!」
食い入る様に私の胸を見る少年の視線から逃れたくて、私は身を捩るが葛城の腕に抑えられてそれもままならない。