無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　「無意識ですか？ 質が悪いですね。そうやってずっと雨宮様を惑わせてきたのでしょう？」

　「そんな事……して……ない」

　「どうでしょうね？ そうでなければ、雨宮様とてあんな事をなさる筈がないと思いますが？」

　いつも口調が厳しいけど、今夜の高月は少し変だ。何を怒っているんだろう。高月はシャツを脱がせ、後ろに放り投げると、バストホルダーのファスナーを下ろした。僕の胸は弾ける様に揺れて、その姿を現すとホルダーで抑えていた玩具が毛足の長い絨毯に、音もなく転げおちた。

　「こんなに尖らせて……。玩具がそんなに良かったですか？ それとも雨宮様に口付けられて、ここをこんな風に尖らせたのですか!?」

　そう言うと高月は、僕の両胸の尖りを摘まんで、キュッと引っ張った。

　「ひゃああんっ!!」

　引っ張られた尖りは、そのまま挟まれた指にくりくりと捏ね回され、そこから痺れる様な快楽が、背中を走る。ひりひりする様な。それでいてじんじんする様な。痛い様な、気持ち良い様な……。不思議な感覚は僕の身体をじわじわと熱くさせていく。

　赤く腫れた尖りに高月の唇が近付き、僕はいつもの様に焦らされるのを覚悟した。しかし、今日の高月は僕のそこを弄ぶ事なく、性急に吸い付き、荒々しく舌で転がし始めたのだ。"ちゅうちゅう、ぴちゃぴちゃ"と音を立てながら、高月は僕の胸の尖りに舌を這わせ、吸い付く。いつもはコリコリに固くなったそれの感触を楽しむ余裕の彼なのに。空いている方の胸は、高月の掌で捏ね回され、いやらしく形を変えている。

　それよりも……。アソコを何とかして欲しい。乳首を吸われる度。舌で転がされる度。玩具で擦られっぱなしの肉芽が疼いて仕方が無いのだ。