(仮)執事物語
第2章 柔らかな炎〔葛城〕
達したばかりの身体は、鎮まる前に再び与えられた快楽に激しく震え出す。おかしくなってしまいそうだ。
抑える事の出来ない嬌声が、私の口から次々と零れ落ちる。
暖炉で薪が爆ぜる音。葛城さんが蜜を啜る音。私の中を葛城さんの指が掻き回す度に上がる水音。そして私の快楽に喘ぐ声。
静かな別荘に淫らな音が奏でられ、私達の鼓膜を震わせる。
「もっと乱れて下さいませ。私の可愛いあやかお嬢様……」
「やぁん!!いやぁ!!葛城さんっ!!」
「何でしょう?」
「葛城さんの……。葛城さんと一つになりたいのっ」
私は目に涙を浮かべながら懇願する。
「ふふっ。堪え性のない方ですね?もう欲しいのですか?」
私のお強請りに目を細める葛城さんは、どことなく嬉しそう。私はそうだと言わんばかりに首を何度も縦に振る。
「お嬢様の願いを聞き入れない訳には参りませんね」
そう言うと葛城さんは、私の服を全て剥ぎ取り、自分の着衣も脱ぎ捨てた。
暖炉の炎が葛城さんの身体を照らし、その身体に濃い陰影を作る。引き締まった身体。大きくそそり勃つ彼の分身。その先には、透明な露が滲んでいる。
「あやかお嬢様、今から私のコレでお嬢様の中を沢山掻き回して差し上げますね?」
葛城さんはそう言って自分の分身に手を添えると、それで私の秘裂をなぞる。その度に濡れたそこから粘りのある水音が奏でられた。
「可愛い声で沢山鳴いて下さいね?」
そう言うと葛城さんは、ぐっと力を込め、一気に私を貫いた。
「あああああんっ!!」
その衝撃で、私の背中が床から浮き上がり、強烈な淫楽が身体を走り抜けた。