(仮)執事物語
第3章 極光の下で〔杜若〕
「りる……駄目……」
そう言って莉玖は腰を引くが、私の手はそれを追い掛け、彼をより昂らせる為に動いた。
「駄目だって……」
彼はそう言うと、私の身体を反転させ彼の方へと向き直らせると、足元にしゃがみ込んでショーツとタイツを一緒に引き下ろし脱がせた。
そして、内腿に手を添え力を加えると、私の脚を開かせ無防備なそこに顔を埋める。
ジュルジュルと音を立てながら、私の敏感な芽に喰らい付く莉玖。そこから生まれる、甘い痺れに私は腰をガクガクと震わせた。
「あっ!あんっ!!やぁ……っ!!」
私は腰を窓に預けながら、身体を『くの字』に曲げて、襲って来る快楽の波から逃れようとする。
しかし莉玖がそれを許してくれる筈もなく、更なる快楽を私に与えようと、秘裂の中に指を埋め込んだ。私の身体がビクンと跳ねる。その反応に莉玖は目を細めた。
くちゅくちゅと音を立てて中を掻き出す様に出し入れされる莉玖の指。それと彼の舌から与えられる快楽に身を震わせる私は、前屈みになって悶えながら彼の頭を掻き抱く。
「んっはぁ……りる……りるの味がする……」
そう言いながら、ガツガツと貪る様に莉玖が私の秘部に吸い付き頭を左右に振ると、込み上げてくる快楽に私の身体は反り返った。
「あああああんっ!!」
彼の口淫で、私は軽く達してしまう。莉玖は私の脚の間から顔を上げるとニヤリと笑って口元を手の甲で拭った。
恥ずかしい。そう思うと身体がカッと熱くなる。
「りる、窓に手をついて」
そう言うと彼は立ち上がって私の身体を反転させた。