(仮)執事物語
第4章 冬の蛍〔黒崎〕
「夜はまだこれからだよ? 今まで我慢していた分、覚悟してね?」
黒崎さんはそう言ってニッコリ笑うと、私をベッドの上へと下ろし押し倒して来る。
「ちょっと冷えちゃったかな……。直ぐに温めるからね」
彼は私の身体を撫でながらそう言うなり、深く口付けた。その口付けで私の体温は一気に上昇し、奥から蜜が溢れ出す。先程の熱を思い出して。
「ははっ。まだ濡れているね? それとも、今のキスで濡れちゃった?」
そう言って笑う黒崎さん。クリスマスの夜くらい素直になってみようかと、私は『そうよ』と答える。
きっと私が恥ずかしがると思っていた彼は、私の答えに驚き少し動揺した。形勢逆転!
今度は私が攻めてあげる。
私は身を起こすと彼の上に乗り、今度は自分から深い口付けを与える。
私がどれだけ貴方を愛しているかを身体で分からせてあげる。
私は唇を滑らせ彼の肌の上を下りて行くと、既に彼の欲棒は期待に膨らんでいて。
私はそれを指先で突きながら、笑顔で尋ねるの。
「もうこんなに固くして……。今のキスで興奮しちゃったの?」
上目遣いで彼を見ると、黒崎さんは『参ったな』と呟いた後、ガバッと身を起こした。
そして彼は私の腕を引くと、私は彼の腕の中へと捉えられた。
「だから君の恋人は誰にも譲れないんだ」
そう言って私のガウンの前を開き、胸に顔を埋める。舌先で先端を弄ばれながら、花弁を掻き回される。
先程の口付けで、既に濡れていたそこは淫らな水音を奏で、彼の欲棒を求めて雫を滴らせた。
「あっ!あん!お兄ちゃん…っ!入れて? お兄ちゃんと一つになりたいっ!!」
私がそう訴えると、彼は下着を下ろし欲棒を露わにする。