(仮)執事物語
第6章 聖夜に誓いのくちづけを〔高月+葛城〕
高月は、鼻先を彼女の秘部の辺りで止めると、クンクンと鼻を鳴らしてそこの匂いを嗅いだ。
秘部の匂いを嗅がれているのだと思うと恥ずかしいのだが、それが返ってゆきの身体に熱を齎す。
「厭らしい匂いです。この匂いで男を誘っているのですか? こんなに涎を垂らして……。先程から蜜が溢れて止まらないじゃないですか?」
そう言うと高月は、ゆきの割れ目に舌を這わせた。ゆっくりと熱いしたで舐られ、ゆきの背中にゾクゾクとした淫楽が走る。
「ふ…あん!」
「今日はここに何人の男を咥え込んだのですか?」
高月はゆきの陰部に指をずぶりと埋め込むと、指を小刻みに揺らしながら尋ねた。勿論、彼女が本当の事を言う筈がない。いや、既に言えないだろう。
腰をくねくねと揺らしながら、喘ぐ事しか出来ない状態なのだから。
「ああぁぁぁあんっ!!」
「ゆきお嬢様はいつからこんなに厭らしいお身体になってしまわれたのでしょうね? ああ、元々でしたね」
そう言いながら高月は激しく彼女の中を掻き混ぜる。彼が指を動かす度に、粘度の高い水音がゆきの鼓膜を震わせた。
高月の指は的確に、ゆきの感じる場所を擦り上げる。そこから次々と生まれる淫楽の波に、彼女は身体を震わせ悦びの声を上げる事しか出来ない。それは彼女を高みへと追い詰めて行く。
もう少しでそこに到達する。彼女は全神経を高月の指が齎す快楽に集中させていた。
しかし、彼女が身体を強張らせ、間もなく達しようかという所で、高月の指は引き抜かれてしまった。
「あ…………」
思わず落胆の声が、ゆきの口を吐いて出ると、高月がふっと息を漏らして笑った。