(仮)執事物語
第6章 聖夜に誓いのくちづけを〔高月+葛城〕
高月は彼女の中を抉る様に掻き回しながら、言葉を続ける。
「欲しかったら私に跪きなさい。そして厭らしく強請りなさい。私以外の男に身体を預けないと約束しなさい。そうしたら挿れて差し上げますよ?」
本音を言えば高月とて、ゆきの中に入りたい。葛城に煽られた熱は、彼女の痴態により、一層熱くなっている。それを解き放ちたい。
しかし、それでは今までと何ら変わりがない。
そんな時だった、部屋の扉を叩く音が聞こえて来たのは。
「若旦那様、若奥様、お食事の時間で御座います」
執事である白河が、夕食の時間を告げに来た。その声に高月が答える。
「分かりました。直ぐ行きます」
そう言うと彼はベッドから降り、衣裳部屋へ行くと、引き出しの中から小箱を取り出した。
それを持ってゆきのところまで戻ると、小箱から小瓶を取り出し中の液体を彼女の淫部へと塗り付けた。
ひんやりとした感触に、ゆきの身体が思わずビクッと跳ねる。それには構わず、高月は液体を塗り終えると、同じ小箱の中から、カプセルの形をしたウズラの卵2~3個分の大きさの何かを取り出した。
彼はそれをポケット付きのショーツに入れると、そのショーツを妻に穿かせた。
そして彼女を拘束していた紐を解き、目隠しをはずした。執事であった高月は、手際よく彼女にディナー用のドレスを着せ、髪を整えると自分の身も整え、ダイニングへと彼女をエスコートした。
ゆきは脚の間の敏感な部分に当たる硬い物が何であるかを感覚的に感じ取っていた。恐らく性玩具だ。きっと、それのスイッチは高月が持っている。