(仮)執事物語
第6章 聖夜に誓いのくちづけを〔高月+葛城〕
テーブルの下では、葛城がゆきの足を舐りながら、一方の手で高月の欲棒を愛していた。それを知っているのは、葛城と高月のみ。
高月は玩具に弄ばれる妻を見ながら、他の男に愛撫されている背徳感に、己の欲棒を滾らせていた。
高月は、妻の脚の間にある玩具の振動を強めた。
唯でさえ、感じやすいゆきの身体は、媚薬を塗り込まれた事により、更に感じやすくなっている。その上、玩具の振動を強くされては堪らない。
「ふぁっ!!」
抑えきれない淫楽の大きな波に揉まれ、彼女は身体を大きく弾かせ、短く叫んだ。もう食事どころではなかった。
彼女はスプーンを置くと、テーブルに突っ伏し、身体をビクビクと震わせた。
「ゆき? 達しているのですか? 葛城が居ると言うのに……。おや? そう言えば彼の姿が見えませんね」
そう言ってワザとらしく、辺りをキョロキョロと見る高月。
「すみません。ここに居りました」
葛城はそう言うとテーブルの下から顔を出した。
「テーブルの下に染みを見つけましたので、それを拭いておりました」
「そうでしたか。それはどんな染みでしたか?」
「厭らしいゆきお嬢様から、溢れる蜜のようでした」
葛城の言葉に、ゆきは驚きに目を見開き彼の方を見る。葛城は彼女の視線をいつもと変わらぬ微笑を浮かべたまま受け止めた。
「葛城、ゆきの胸を触ってみて下さい」
「はい。若旦那様のご命令とあれば……」
そう言うと葛城は、ゆきの背後から手を回し、ゆっくりと彼女の胸を揉み出した。彼の指が、薄いドレスの生地を押し上げている尖りに触れ、そこを弾くと、彼女の身体はビクンと跳ねた。