テキストサイズ

いらっしゃいませ

第21章 暁月

その時 穏やかな空気が 一瞬で 変わった。



薄汚れて 血の匂いを纏った人間が数人 転がり込んで来た。
人間達は 辺りを見渡して 他の人間の気配が無いかを確認し 小高い丘の木の下で その重そうな鉄の着物を脱いでいく。

ガシャガシャと耳障りな音
ザワザワと険しい気配
鉄の匂い 血の匂い

吐き気がする。

おれ達は その木の上から 人間を見下ろす。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ