あなたの色に染められて
第14章 臆病者
そっとベッドに寝かされると京介さんに唇を奪われる。
『…んんっ。』
このキスで私のスイッチが入るんだ。
『口開けて。』
『…ハァ…』
『エロい顔。』
唇から溢れ出た滴を彼の舌がそっと拭いとり パジャマのボタンを手慣れた手つきではずして
『…ハァ』
キスを続けながら器用に脱がされ彼の唇が私から離れると
『マジ?』
彼の動きが止まり いつもはもう少しあとに脱がすズボンまで下ろして
…ハァ…彼がひとつ息を吐いて
『この下着…』
いつものピンクや水色のパステルカラーの下着ではなく
『反則だろ。』
ダークネイビーのレースと刺繍がふんだんに使われたブラとサイドの紐を結ぶお揃いのショーツ
やりすぎか悩んだけど なにか少しでも変えたくて
『あんまり…見ないで下さい。』
『すげぇエロいんだけど。』
私は体を起こして京介さんの後頭部に腕を伸ばしそっと引き寄せて
『…京介さん。』
『えっ!わあっ!』
この状況に動揺している彼をクルッと押し倒した。
『おい?!どうした?』
私は彼の体に跨がって長くて逞しい腕をシーツに縫い付けて いつも京介さんが私にしてくれるように 首筋にキスを落とす。
『ちょ…ちょっと待てって。』
私は彼の言うことに耳を貸さず両手を離し
『京介さん。バンザイしてください。』
『マジかよ。おい~』
スルリとトレーナーを脱がすとさっきと同じように両手首をシーツに縫い付けて彼の胸の尖端に唇を落とした。
彼の舌使いをマネしてゆっくりと舐め上げリップ音を鳴らしながらその場所に吸い付く
『…璃子。』
縫い付けていた腕を解放して唇はそのまま彼の尖端にキスを落とし
私の手が大好きな厚い胸を通り抜け下腹部に降り
『おい!璃子。マジで…ちょっと待てって。』
そのままスエット越しに彼のモノに手を這わせた。
*
何が何だかわからねぇこの状況にオレの頭はパンクしそうだった。
『あの…はじめて見るし…気持ちよくないかも…だけど…』
おいおい 何考えてんだよ…
『おい待て!』
璃子は布団をガバッとかぶると俺のスエットとパンツを下げた…と 思う。
『マジか…』
こんな状況なのにしっかりと準備万端な俺のモノ
ゆっくりと触られた感触のあと
『…うっ。』
生ぬるくて柔らかな感触がオレの主張したモノに這わされた。