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あなたの色に染められて

第16章 クリスマスイヴイヴ


長くて甘いキスのあと

『これ…』

彼は私の手のひらに乗るほどの小さなクリスマスツリーのキャンドルを置いた。

『うわぁ かわいい。』

『璃子と待ち合わせる前に見つけたんだよ。この部屋ツリーもないし殺風景だから。』

なんだか 京介さんも今日という日を待ち望んでいてくれた気がして嬉しくて

『じゃあ キッチンに飾ろうかなぁ。』

私が少しずつ買いそろえている調味料と一緒に並べると不思議そうに眺める彼

『ずっとそばで見ていたいじゃないですか。だから私と一緒に移動するの。テレビの前とかテーブルとか。』

『移動式ね、フフっ 璃子らしいな。』

**

借りてきたDVDを見ようとソファーに座ると

『ここだろ?』

彼の足の間に座るように促される。

私は彼の背中に寄りかかり指を絡めて甘い気分のまま画面を眺めた。

『ちゃんと見てください。』

『見てるよ。』

時折 首筋に京介さんの唇が落ちてきて目を合わせて微笑みあって

『だから…』

何度制しても私の体に少しずつ指を這わせて その都度 私に睨まれてシュンとするんだけど

『京介さ…ダメ…』

ラストシーンを前に私は捕まった。

スカートの裾からソロリと手を這わせてレギンスに手をかける

『…ヤっ…もう少しで終わ…』

『璃子はそのまま見てて。』

どんなに手を押さえても上手に脱がしはじめて

『こっち向いて。』

顔だけ後ろを向かされて唇を奪われれば もうDVDどころではない

舌を絡ませながら 衣服を脱がされ

『…待って。』

『待てない。』

ソファーの上には何も身に付けない私と洋服を着たままの彼

『後ろから攻めるのも悪くないな。』

両胸を後ろから掬い上げられ ピンク色の粒をクリクリっと刺激を掴まれれば

『…ハァ。んんっ』

私の体はビクリと跳ね 唇に手の甲を押し当てて声を抑える

耳にツーっと舌を這わされるとまた体はビクつき 彼がイタズラに笑う

『かわいいな。』

オレンジ色の光が部屋に差し込むまだ明るい部屋

『恥ずかしいです。』

片方の手がゆっくり足を広げてソファーに乗せられると

『脚 自分で持ってごらん。』

耳元で囁くように指示するから私は素直に言うことを聞いてしまう。

『上手にできるじゃん。』

彼の手が腹部を通り ご褒美とばかりに花弁を開かせていった。

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