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あなたの色に染められて

第27章 お気に入りの場所



『ええ~マジかよ…出ちゃったのぉ…』

『だってなかなか入ってこないから…』

『…あの野郎…許さねぇ…』

京介さんにお風呂を誘われて渋々了承したけど 入るタイミングで佑樹さんから着信が入ったらしい。

『…つまんねぇの…』

大きく溜め息をついてお風呂場に足を運ぶ姿が少し可哀想でもあったけど ちょっとラッキーだったかも。


京介さんをこの部屋から見送れる明朝。

『よし!』

どうしても何か彼女らしいことをしたくて冷蔵庫の残りの食材を確認すると

卵焼きに お肉が残ってるから生姜焼きと…アスパラとハムがあるでしょ…

少ししか食材が残っていないから豪華にはできないけど

うん。なんとかなりそう…

私は少し多目にお米を研ぎお弁当の下ごしらえを始めた。



『…ふぅ…つまんねぇ風呂だった』

『…チョ…チョット…』

準備を終えて洗い物をしているときだった。ビールを取りに来たと思ったら 私の腰に腕を廻して首筋に顔を埋めて

『…璃子…』

耳朶に舌を這わせて私の名を囁く

『…京介さん…待って…』

京介さんが手を伸ばして蛇口を止める

『…明日でいいだろ…』

『…京介さ…』

腕から離れようとするけど 動けば動くほど引き寄せられて

『…ちょっと…ヤダ…』

パジャマのズボンに手を掛けられると一気に下ろされる。

『…ヤダ…えっ…』

クルリと体の向きを変えるれると 抱き抱えられてキッチンの上に座らされた。

『…京介さん…』

『…少し黙れって…』

私の広げた脚の間に体を入れ 瞳を見つめたままパジャマのボタンに手をかける。

『…チョット…ここキッチンですよ…』

『だから?…』

腰をグイッと引かれて 肩からストンとパジャマを脱がされると ゆっくりと顔が近づいてくる。

『…ねぇ 待ってよ…』

『…待てない…』

鼻先が触れる距離までくると腕を伸ばしてブラのホックをはずした。

『…お願い…』

『…ダメ…』

電気で照らされたキッチン…恥ずかしくてブラを脱がされないように手で押さえるけど

肩紐に指を掛けると胸元にキスを落とし

『…イッ…』

また印をつけながらブラを取り去った

『…ねぇ…ここじゃ…』

鼻先が当たる距離 唇を微かに重ねながら

『無理…我慢できねぇ』

京介さんの息遣いを感じ 微かに触れる唇に酔いしれ始めた

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