あなたの色に染められて
第27章 お気に入りの場所
『…お願い…恥ずかしいよ…』
『…ダメ…下から見るとおまえすげぇキレイだから。』
俺に跨がせるように座らせて 何度目かの絶頂を迎えたあと 璃子の姿勢をそのままに俺はシーツに体を倒した。
太股から腰にゆっくりと両手を這わすと 柔らかい感触が俺の掌に伝わってくる。
『璃子の肌は本当に気持ちいいな…ずっと触れていたくなる…』
『…ヤッ…見ないで…』
恥ずかしがって動かない璃子の代わりに軽く腰を突き上げると
俺の太股に両手を添えて 胸をツント突き出して背中を撓らせに首を振り天を仰ぐ
『…んっ…京介…』
その姿は見惚れるほどで
そのまま手をゆっくりと上に這わせ 豊かな胸を掬うように掴む。
俺の手の中で自由に形を変えると 璃子は口を少し開けて吐息を漏らす。
『…ほら…自分で動けるだろ』
俺は下からさらに腰を突き上げて 璃子を手助けする。
『……ハァ…んんっ…』
『…気持ちいいんだ?…』
俺の腰の動きに合わせるように 少しだけ自ら動き出す。
『…気持ちいいよ…京介…』
璃子は一瞬微笑んだけど すぐに俯き 眉間にシワを寄せて吐息を漏らす。
その一瞬の笑顔が愛しくて 俺は体を起き上がらせて繋がったまま 璃子に深いキスを落としゆっくりと押し倒した。
璃子を見下ろす形になるとネックレスのトッブが宙に浮いた。
ゆらゆらと揺れるリングを璃子が指先で挟む。
『…お揃いだよね…』
『…あぁ…』
リングに唇をそっと這わすと 璃子は俺の首に腕を回してきた。
『…愛してる…』
『…私も…京介…』
今日 何度 想いを伝えただろう。そして こいつは何度俺の名前を呼んだだろう。
重なる唇。絡まる指先。
そして もっと確かめたくて打ち付ける腰。
すべてを繋ぎ合わせていたかった。
『…京介…ハァ…おかしくなる』
背中に爪を立てて 快楽に身を任せる璃子はもうとっくに限界を過ぎてる。
『…璃子…一緒にいこう…』
『…うん…連れていって…』
脚をグッと開いて腰を沈み込ませれば 璃子は弓のように背中を撓らせる。
『…京介…キス…キスして…』
『…愛してるよ…璃子…』
俺の胸に抱かれて眠る璃子。
明日のこの時間 コイツはもうここにはいない。
俺は耐えられるのか…
細い指にキラリと光るリングにキスを落としギュッと抱きしめた。