
あなたの色に染められて
第33章 幸せのカタチ
真っ白なシーツ上に寝かせると京介さんはベッドに一番近いランタンを残して一つ一つ消してくれた。
『これなら恥ずかしくないだろ?』
柔らかな灯りの中 京介さんが私の上に跨がると両手をシーツに縫い付けて
『おまえ風呂入ってる時から俺に抱かれたかったろ。』
『…え。』
京介さんにはお見通しだったようで…。視線を逸らし頬を染める私を見下ろして
『わかんだよ。風呂出てからのおまえのキスがエロいから。』
私の頬を指の背で撫でながら射抜くような視線で見つめられるともう私は動けない。
帯をスルリと引き胸元をはだけさせると
『ノーブラじゃん。』
『…だって京介さんが…。』
お風呂から上がったときに「どうせすぐに脱ぐんだから」って私の耳元で囁いたじゃない。
『エロいなぁ…璃子は…。』
きっとお風呂で手を出さなかったのも 耳元で囁いたことも それは京介さんの策略で
『…ズルい。』
『なにが?』
京介さんは意地悪に微笑みながら起き上がると浴衣を脱ぎ去り髪をかき上げた。
その姿がランタンの光に映えていつも以上に艶やかで…。
私は無意識に体を少し起こして解放された手を伸ばし京介さんの胸に指を這わした。
『…意地悪。』
『なんのこと?…』
酔って付けたというキスマークを一つずつ指で撫で そのまま首に手を廻し京介さんを引き寄せて私からキスを贈る。
だってもう私は京介さんが欲しくて堪らない。
『お望み通り 璃子さんを可愛がってあげましょうか…?』
私の頬を包み込みながら一気に主導権を握られる甘いキスを落とされると ショーツに手をかけ私を生まれたままの姿にした。
『さて…どこにキスしてほしいのかな?エッチな璃子ちゃんは…。』
『…イヤっ…。』
『ここ?…それともここ?…』
耳に首筋に鎖骨にとゆっくりと甘いキスが音を立てて降りていく。
胸のピンク色の粒に近くづくとわざとそこを避けるようにキスを落として指先でつまみ上げる。
『…ハァ…。』
『言わなきゃわからねぇだろ?』
『…んぅ…もう…。』
指先はそのままに私を見下ろしながら
『ほら 早く…。』
なんて急かすけど 私を愛してくれるなら指だって唇だってかまわない。
『…好きにして…。私は…京介さんのモノでしょ?』
『おまえは本当に可愛いな。じゃ 璃子の弱いとこ全部ってことで…。』
