
あなたの色に染められて
第33章 幸せのカタチ
自分の意思とは関係なく小刻みに震える体と乱れた呼吸。
私のナカに指を忍ばせ微笑みながら額に頬に唇に…キスの雨を降らせて
『…ハァ…もう…。』
何度も高みに連れていかれた私の体は京介さんを求め始めていた。
『これじゃ物足りなくなったんだろ?』
何でもお見通しな京介さん。
『…ハァっ…んぅ…。』
わざとらしく指をくの字に曲げて動かしてみたりして
『…璃子がどうしてほしいか言わないから 俺の好きにしてるんだけど? そろそろ素直になったら?…ほら。』
『…アァッ…うっ…ん…。』
声がこんなにも漏れるほど愛撫され乱れていく私を京介さんは射抜くようなあの瞳で見下ろしていた。
『…いい啼き声じゃん…。』
噛みつくように私の唇を奪ってペロリと舐め上げる。
銀色の糸がぼやけた世界にキラリと光った。
『…京介…お願い…。』
『…フッ…なにが?』
『…意地悪…。』
この状況を確実に楽しんでいる彼に私が敵うはずがない。
『このまま抱っこして寝よっか?…それとも?……どうする?』
指はゆっくりだけど的確に私の弱いところを攻めていて 私の中心をどんどん疼かせる。
『…ほしい…。』
『何を?…クリスマスプレゼントはもうあげたよな?』
…ダメだ。言わなきゃ私の体はこの苦しさから解放されない。
『…れて…。』
『ん?…聞こえねぇ。』
『…挿れて…下さ…。』
『何を挿れてほしいのか…ちゃんと具体的に言ってくれないと。』
頬がカァっと熱くなるのがわかった。そんなこと絶対に言えない。
…でも…。
『…お願いします…。もっと…愛して…。』
京介さんはニヤリと微笑むとベッドの下に手を伸ばし いつもの四角い袋を取り出して器用に破り自身につけて
『三角だな。』
腕を引き寄せられると
『…うっ。』
私は京介さんを見下ろす形で腰の上に座らされていた。
『ほしいんだろ?じゃ 自分で挿れて動けよ。』
視線を下ろすとそこには熱を溜め込んだ彼自身…。
『…出来ないよ…。』
『気持ちよくなりたいんだろ? …なら 持って。腰浮かせて。』
京介さんの言う通りに腰を浮かせて
『あとはわかんだろ?…お前が一番いいところに突っ込め。』
『…アッ…ハァっ…。』
ゆっくり腰を沈めると
『花マル。やれば出来んじゃん。』
見上げる京介さんが優しく微笑んだ。
