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あなたの色に染められて

第38章 サプライズ


ピピピッ ピピピッ…。

『…んぅ~。』

京介さんのぬくもりを背中に感じながら スマホのアラームを止めた。

…スゥ… スゥ…。

私のお腹に廻る大きな手に私の小さな手を添え 京介さんの寝息を子守唄にして

…あと5分…。

もう一度 瞼を閉じて心地よい夢の中に迷い込もうとすると

…ん!?

『…イャ…ちょっと…京介さん。』

…寝ぼけてるの?

パジャマの裾から体の線をなぞるように手を迷わせ 掬い上げるように胸を包み込むと

『キャッ…ダメですっ!…アッ…。』

小さな粒を指先でつまみ 弾きはじめた。

『ダメですって…お弁当…んぅ…作らないと…。』

体を捩りながら京介さんの手をパジャマ越しに握りストップをかけるけど

…チュッ…。

器用に顎で髪をかき分け 耳朶にキスを落とし 舌をそのまま耳の中に侵食させられ

『…ハァ…んっ…ダメ…。』

ザワザワと舌で愛撫する音が響くと 拒む手に力が入るわけもなくただ添えているだけ。

『京介…お仕事遅刻しちゃう…ハァ…』

私の声は聞こえてるはずなのに そんなの無視して今度はズボンに手をかけると

『…アんっっ…。』

あっという間にショーツの中のまだ目覚めていないはずの蕾に指を這わせて

『エロいなぁ。仕事行く前にこんなに濡らして。』

後ろからやっと紡がれた声は 寝起きの掠れた吐息混じりの声

耳元で囁くように紡がれれば 私は蹲り 京介さんの指を自信のナカに誘い込んでしまう。

『…アっっ。ダメ…。』

『こんなにいい音させて…。このまま止めたらおまえ困んじゃねぇの?』

カーテンから朝の光が差し込む まだ太陽が上がりきっていない時間

ベッドルームに響くのは私の小さな喘ぎ声と京介さんの指先が奏でる水音で

『もう一本増やしてイっちゃう? それとも俺ので出勤前から乱れちゃう?』

私はまだ京介さんの顔も見ていないのに… 抱きしめても キスもしていないのに…

『…ハァ…京介…』

それなのに 耳に唇を付けて紡ぐ声に私の体はとても正直で

『どっちが欲しいんだ?このままだと指増やしちゃうぞ。』

お弁当を作るために少し早くにアラームをセットしておいたのに

腕枕をされたままの京介さんの指を何本か握りしめて もうひとつの手はシーツを握りしめてる私って

『…京介が…欲しぃ。』

…どれだけ溺れているのだろう…

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