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あなたの色に染められて

第38章 サプライズ


カタカタ…と後ろから引き出しを開ける音が響くと いつものパッケージを開ける無機質な音が私の耳に届いた。

それと同時に耳元に吐息混じりの掠れた声で

『腰上げて。』

甘い囁きに素直に応えるように腰を浮かせるとズボンとショーツを一気に膝まで下げられ

『…挿れるよ。』

『…アッ…んぅ…。』

いつもと違う後ろから攻められる打ち付ける音がまだ眠りから覚めないこの部屋に鳴り響く。

パジャマのボタンにも手をかけず ただ間繰り上げられ ズボンもショーツも中途半端に脱がされた状態で繋がる私たち。

その荒々しさがいつも冷静な京介さんとのギャップを生んで 私を執拗に求めてくれているようで嬉しかったりもして

『腰上げろよ。』

『……キャッ…うぅ…。』

グッと持ち上げられて天井に腰を付きだして枕に顔を埋めて

『腰のラインすげぇそそる。』

後ろから攻められるなんて滅多にないこと。

打ち付ける腰の音と私のナカから溢れる水の音がどんどん大きくなり

『…んんぅ…。』

枕にしがみついて吐息を漏らせば

『聴こえねぇ。』

今度は手首を後ろに引かれて膝立ち状態て立たされ 胸の粒を指で弾かれ首筋に舌を這わされ

私は後ろに立つ京介さんの首に体を反らせながら腕を巻き付けて

『…京介…。』

やっと瞳を合わせて 引き寄せられるように唇を重ねた。

下から突き上げてくる熱と体をまさぐる指先。

『…ダメっ…おかしくなっちゃう…。』

胸の粒をつまみ上げながら もう一方の手は下腹部の蕾を指の腹で円を描くように弄び

『すげぇ締まる…。』

『…イヤァ…。』

弱いところをすべて愛されている私は一人で立っていることさえ出来ない。

『…もう…もう…。』

『じゃあ …。』

クルっと反転させられながらシーツに倒されると

『朝から なんて顔してんだよ。』

ずっと触れたかった京介さんの頬に手を伸ばして引き寄せるように唇を重ねて

『…だって…気持ちいいんだもん。』

『それ反則。』

膝下に残っていたズボンとショーツを剥ぎ取られ 後頭部を抱き寄せられると クスリと微笑んで

『出勤前に抱けるなんてな。』

『…イヤ…ハァァ…。』

考えてみればそう 出勤前だよね?

今日も朝からビッシリ予定が入ってるのに。

唇を重ねながら導かれる世界は 時間を忘れさせてくれる甘い場所だった。

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