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あなたの色に染められて

第40章 誰かのために


京介さんはエプロン越しに私の腰に手を添えるだけで本当に動いてくれなかった。

しっかりと筋肉の付いた肩に手を添えたり 首に顔を埋めたり 色んな体制で京介さんに凭れ掛かりながら腰を上下に動かしてみるけど

『…ハァ…京介…っ。』

少し動けば体に電気が走り

『ちゃんと動けよ。』

動きたくても動けなくて

『…イキたいんだろ?』

そうなんだけど…。さっきまでの京介さんの愛撫と同じ 果てそうになると体が動かなくなって

『…ほら早く。おまえがイケないと俺もイケねぇだろ。』

こうなることなんてお見通しだったんだよね。

『…うぅっ…ハァ…。』

指での愛撫で達っせなかったときよりも今の方が断然苦しくて

『…京介…お願い…。』

イカせて欲しい…だなんて 私どうにかしてる。

『ふ~ん 他の男と仲良く飯食ってたオンナが涙まで流して…。』

…シュル…。

京介さんがエプロンの紐を引き ゆっくりと私の上半身を露にすると

『…だから…それは…うっ…。』

鋭い目付きのまま両胸を鷲掴みにされ

『口答えすんなって言ったろ。』

私が吐息を漏らせばニヤリと笑い

『…ハァッ…。』

ピンク色の粒を一舐めして

『…アァッ…。』

吸い上げられたら私の体は宙を舞い ソファーに倒され

『おまえが俺のものだってわからせてやるよ。』

『…京介っ…。』

何度も何度も短い感覚で訪れる真っ白な微睡みの世界。

『まだ くたばんじゃねぇよ。』

その都度京介さんに引き戻され

『俺がイクまで付き合えよ。』

腰をグイッと引き寄せられ

『…ヤダっ…。』

言葉とは裏腹に京介さんを心の底から求めてしまう私。

ふと見上げると 私を虜にする鋭い眼差しが前髪の隙間から覗いて

『…なんだよ…。』

その瞳に吸い込まれるように頬を両手で被い 瞳を見つめ返し

『…もっと……もっと…愛して…。』

最後の力を振り絞って 京介さんの唇を奪い 今の想いを言葉に紡いだ。

ニヤリと笑った京介さんは私の浮いた背をソファーに戻し顎を掬い上げると

『璃子は誰のもんだっけ?』

分かりきったことを口にして

『…全部…京介さんのモノです。』

クスリと笑ったらあとは彼の体に溶け込むだけ。



『…イヤァ…ハァ…んうぅ。』

『…つっ…。』

お腹の上に出された彼の白い分身はとてもあたたかかった。

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