あなたの色に染められて
第42章 epilogue
『…ハァハァ…。』
絡めた指先を引き寄せると頬に擦り寄せた。
その大きな手には今までとは違う幸せな違和感…。
京介さんの薬指に光るのは内側に私の名前が刻まれた揃いのマリッジリング。
『…京介…。』
その幸せの証しに唇を落とすと
『気持ちよかった?』
そう聞きながら彼も私のマリッジリングにキスをして
『もっとよくしてやるから…ほら腰。』
腰を引き揚げさっきと同じように四つん這いにさせ突き出させる。
『…恥ずかしい…。』
まだ息の整わない声で訴えても
『そんなこと言っても ここはヒクヒクして誘ってんぞ?』
まだ火照っているその場所にキスを落とし
『…うぁっ…ぐぅ…。』
赤く腫れ上がったその場所に2本の指を捩じ込まれ
『こんなに締め付けて。』
『…ハァ…アンッ…。』
内壁を掻き回すように指を捻らせ抜き挿しして まだイッたばかりの私の体をまた白い世界へ導いていく。
『舐めてみ?』
私の頬に添えられていた長い指が 絶え間なく喘ぐ唇に押し当てられると 私はなんの躊躇もなく舌を這わす。
吐息と共にクチュクチュと部屋に響くのは 私のナカから絶え間なく溢れる水の音。
『…ンウッ………はうっ…。』
絶え間なく洩れてしまう喘ぎ声を抑えるように 今度は指を咥えて舌を絡めて
『上手くなったな。』
私の両方の口のなかで同じようにパラパラと動く長い指
『そんなに締め付けんなよ。』
ナカを掻き回す指が奥の一点を攻め始めれば 彼の指に舌を這わせ続けることが難しくなるほど 大きな波が私の体に押し寄せてくる。
『…京介っ…。』
腕を引き寄せ 唇をねだるけど
『瞬間の顔見せろよ。』
ニヤリと意地悪に微笑み 指をくの字曲げて掻き出すように擦られ
『…そこ…ダメ…んぅっ…。』
『枕で顔隠すなって。』
『…イヤァっ…。』
繋いだ手を後ろに引かれ 強制的に顔をあげさせられ
『すげぇ溢れてくる。』
『…アァっ…ヤダ……ヤダよ…。』
さらに大きくなる水音は私の羞恥心までも掻き消していく。
『ほら イケよ。』
背中にいくつものキスを落とされ その甘さに耐えられず首を振る私
シーツには私が握り締めたいくつものシワの花。
その花をまた一輪シーツに咲かせると
『…京介…。』
あとは彼の指に溺れ 吐息を喘ぎ声に変えるだけだった。