あなたの色に染められて
第1章 出逢い
『今日の勝利に かんぱーい!』
誘われるままに“ミーティング”と称した飲み会に連れてこられた私
『可愛いねぇ。彼氏いるの?』
私の隣には美紀がいるけど 周りには知らない男の人ばかりで
『…いいえ。』
『じゃあさ 俺と付き合おうよ!』
『ダメダメそいつは…俺にしなって。明日ドライブでもいかない?』
『お前ズルい!ねぇ LINEのID交換しよ?取り合えずお友逹からってことで…どう?』
どんどん前のめりになって攻撃されると私はただ固まるばかりで
『…あの…私…。』
烏龍茶のコップをギュッと両手で握りしめて 俯きながら深呼吸を繰り返した。
『はいはい ダメですよ!困ってるじゃないですか。』
美紀が周りの人たちを落ち着かせようと私をギュッと抱きしめてジロリと見渡す。
…ハァ
いつもそう、私は本当に男の人が苦手
『ヤバい照れちゃって~すげぇタイプぅ。』
『だから佑樹さん!ダメって言ってるでしょ!』
せっかく誘って貰ったのに
『すいません。ちょっと…』
『…璃子!大丈夫?』
私は立ち上がり席をはずした。
*
その場から逃げるように向かった先はお店の奥のトイレ。
…バタン!
鏡の中の私は顔を真っ赤に染まっていて
…ハァ。
どうしていつもこうなんだろ。こんなんだから彼氏の一人も出来たことがないんだよ…
今までチャンスはあったのよ。好きな人もいたことだってある。
でも 今日みたいに誘ってもらったり告白されたりすると体がギュウっと縮こまってカァと熱くなって
…ハァ
でもね。私だって好きでこうなるんじゃない。いつかは素敵な男性と結ばれて幸せになりたいってちゃんと想ってる。
もっと 軽い気持ちで!
なんてみんなは言うけれどそれが出来ないから困ってるわけで
お付き合いするなら好きな人じゃなきゃダメじゃない?
だって手を繋いだりキスをしたりするわけでしょ?
その場の流れで何となく決めた大して好きでもない人とキスなんて…無理。絶対に無理!
私は絶対に好きになった人と結ばれたいんだ!
で 鏡の中の私ただ今22歳
好きな人…いません
キスも経験も…ありません
鏡の中の私の頬をパチンっと叩いて
よし!いつまでもグズグズ言ってちゃ始まらない!
勢いよくドアを開けると
『あっ。』
そこにはあの優しい笑顔が待っていた。
誘われるままに“ミーティング”と称した飲み会に連れてこられた私
『可愛いねぇ。彼氏いるの?』
私の隣には美紀がいるけど 周りには知らない男の人ばかりで
『…いいえ。』
『じゃあさ 俺と付き合おうよ!』
『ダメダメそいつは…俺にしなって。明日ドライブでもいかない?』
『お前ズルい!ねぇ LINEのID交換しよ?取り合えずお友逹からってことで…どう?』
どんどん前のめりになって攻撃されると私はただ固まるばかりで
『…あの…私…。』
烏龍茶のコップをギュッと両手で握りしめて 俯きながら深呼吸を繰り返した。
『はいはい ダメですよ!困ってるじゃないですか。』
美紀が周りの人たちを落ち着かせようと私をギュッと抱きしめてジロリと見渡す。
…ハァ
いつもそう、私は本当に男の人が苦手
『ヤバい照れちゃって~すげぇタイプぅ。』
『だから佑樹さん!ダメって言ってるでしょ!』
せっかく誘って貰ったのに
『すいません。ちょっと…』
『…璃子!大丈夫?』
私は立ち上がり席をはずした。
*
その場から逃げるように向かった先はお店の奥のトイレ。
…バタン!
鏡の中の私は顔を真っ赤に染まっていて
…ハァ。
どうしていつもこうなんだろ。こんなんだから彼氏の一人も出来たことがないんだよ…
今までチャンスはあったのよ。好きな人もいたことだってある。
でも 今日みたいに誘ってもらったり告白されたりすると体がギュウっと縮こまってカァと熱くなって
…ハァ
でもね。私だって好きでこうなるんじゃない。いつかは素敵な男性と結ばれて幸せになりたいってちゃんと想ってる。
もっと 軽い気持ちで!
なんてみんなは言うけれどそれが出来ないから困ってるわけで
お付き合いするなら好きな人じゃなきゃダメじゃない?
だって手を繋いだりキスをしたりするわけでしょ?
その場の流れで何となく決めた大して好きでもない人とキスなんて…無理。絶対に無理!
私は絶対に好きになった人と結ばれたいんだ!
で 鏡の中の私ただ今22歳
好きな人…いません
キスも経験も…ありません
鏡の中の私の頬をパチンっと叩いて
よし!いつまでもグズグズ言ってちゃ始まらない!
勢いよくドアを開けると
『あっ。』
そこにはあの優しい笑顔が待っていた。