あなたの色に染められて
第10章 仲間
翌日、見事に優勝した。
京介さんはホームランは打たなくても大活躍で こんなに格好いい彼を見たのは初めてで
『格好いい…』
試合終了後 チームのみんなは一緒に抱き合ったりハイタッチをしたり握手をしたり…みんなもう大喜び
京介さんは私を見つけると両手を大きく開いて
『璃子!』
私をギュッと抱き上げ一回転してみんなに冷やかされながらも私も素直に喜んだ。
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夕方からの祝勝会を前に一度帰宅した私たち。
『京介さ~ん!早く持ってきてくださーい!』
案の定、久しぶりの彼の家は洗濯物が山のように貯まっていて
『キャッ…』
振り向けば京介さんはシャワーを浴びるのに服を脱ぎ始めていた。
『なに茹でダコになってんだよ。』
彼はお風呂から上がってもまだ興奮状態でお昼を用意している私に本日の武勇伝を熱く語っている。
『俺マジでスゴくない?あの打席で回ってきたんだぜ。もってるよなぁ…オレ。』
なんて ずーっと同じ話をしている彼はなんとも可愛くて。
『ハイハイ。……カッコよかったよ。』
『おまえちゃんとそう思ってる?俺マジで璃子に許してもらうためにすっげー頑張ったんだぜ?』
『危ないです。少し離れてください。』
後ろから私の腰に腕をを回して甘えるように私の肩に顎を乗せて唇を尖らせてる。
『なんだよそれ…』
『ほら。出来ましたよ。』
二人でテーブルに並べて手を合わせて 彼の本日の武勇伝を何度も聞いた ランチタイムだった。
食事を終えて洗い物をして 洗濯物をベランダで干していると 彼は洗濯物を一枚ずつ私に差し出してくれる。
洗濯物を干し終わって 部屋に入ると
『ワァ!ちょっ…ちょっと!』
『ご褒美の時間~。』
私をヒョイっとお姫様だっこしてベッドに下ろした。
『待って…ちょっと。ダメ…ダメですよ。お風呂も入ってないし… 打ち上げも…』
私は京介さんの胸を押しながら抵抗してみるけど
『…俺がんばったんだけどなぁ。』
シャツの中に手を入れながら私に深くて優しいキスを落としてきた。
『んぅ…』
このキスをされると私のスイッチは自動的に入ってしまうみたいで
『……んんっ。 ハァ……』
彼の舌を受け入れてしまう。
『フフっ。俺の勝ち。』
私は彼の首に手を回してもう一度キスをねだった。