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虹色の精霊に導かれて…

第7章 ハワイの夜 1泊目 ①

相葉視点

ニノの部屋に入って真っ先にメニューを手に取る。

(あーやっぱり、メニューは英語だなぁ…)

N「なー集合場所はマーの部屋にしたんだから、自分の部屋で電話しろよ!」

「んーでも、何にするか…決めておかないと…」

(ニノって英語話せるよね?
 ハリウッドスターだもんね…) 


 ニノがカバンから着替えを出している。


N「じゃ、選んでいろよ!俺はシャワーに行く」


「んー行ってらっしゃい」
 バスルームに入って行くニノを見ながら、ため息をつく。

(きっとカッコよくルームサービス呼ぶんだろうな…)

スマホで、同時通訳のアプリを起動させる。

‘部屋に料理持ってきて’

『Please bring a dish to a room.』


「ぷリーズ ばーツ a でぃしゅ ツウ あ room」

(なんか変だなぁ…)


‘部屋に来てください’

『Please come to the room.』

「……ぷリーズ…コむ…ツウぅザルームぅ?」


バン!
 バスルームの方で大きな音がした。


「ニノ!」
 バスルームの前に駆け寄る。


N「はい!」
 ちょっと声が裏返っているニノの返事が来た。


「どうしたの?今すごい音がしたよ?」


N「あ!えっと、扉が勝手に空きそうになったから、足蹴りしたよ?」


「足蹴り?

(扉はニノからしたら内開きなんだ…)

 そうか…ケガしたんじゃないんだね?」


N「ケガ?してない!してないよ」

「よかった。じゃ、ごゆっくり…」

 ホッとしたからその場から離れる。



「ニノが出てくるまでに、練習しておかないと…」

ソファーに座り直して、練習をする。

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