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虹色の精霊に導かれて…

第7章 ハワイの夜 1泊目 ①

松本視点

コンコン

軽くノックをしたら、直ぐに「はーい!」と明るい声が聞こえた。


A「どうぞ!!」
 相葉くんがにこやかに迎えてくれた。


「料理来たって?」
 持ってきたお酒と部屋にあった果物を入れた袋キッチンの足元に置く。

A「うん。それ。みんな来たらツツこうね♡」
 流しの所に皿やグラスが出られている。


「いや、上二人が来るまでに、分けとく。
 じゃないと、食べたかどうか確認できない」
 前掛けタイプのエフロンを付けながら、キッチンに立つ。

A「翔ちゃんは食べると思うよ!」
 相葉さんはシンクを挟んだ向こう側で頬づえついて言う。


「リーダーが食べない」

A「うーん。確かに…」


 俺は出している皿をシンクに下して、軽く水洗いする。

(きっと綺麗だろうけどね…俺が気になる…)


「それより、相葉くん。
 今のうちにシャワー行っておいでよ。まだでしょ?」


A「うん。行ってくる!!」
 着替えをパッパ取り出すと、バスルームに飛び込んでいく。


(今まで、何してたんだろう…ニノはシャワーしてるのに…もしかして…)


「ニノ?ニノは少な目?普通?」

N「うーん。お酒飲むから少な目かな…」

「ん、了解!」

(反応は普通だな…)


「さっきさ…
 浜地さんが『ニノがゆっくりしたい』って言ってたけど、調子悪いの?」

N「私自身は調子悪くないですよ。
 調子が悪いのは上二人です。
 チーフに『五人でゆっくりしたい』お願いしましたから、その事では?」


(あーそっち…)

「なるほど、納得したよ。
 で、翔さんはわかるけど、リーダーはどうしたのさ?」

N「原因は分かりません。いきなり、ドカンって感じでした」

「詳しく教えてよ」

N「詳しくは、長くなるので、箇条で伝えるね。
 まず、潤くんが先に行ってしまって、拗ねてました」

「え!拗ねちゃったの?」

N「はい。頬を膨らましてました」

「えぇ。ちょっと見たかった」

N「やっと、落ち着いたかなと思ったら、翔さんが飛行機内から別行動って聞いて、行かない!って…」

「え!行かないってハワイに行くのを辞めるって?」

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