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虹色の精霊に導かれて…

第8章 ハワイの夜 1泊目 ②

相葉視点

 翔ちゃんが部屋から出てすぐ、松潤が立ち上がった。


M「じゃ、食事をテーブルに並べようかな」


 カズを見て、ほほ笑んで、キッチンの方に行く松潤。



(え?ちょっと…

「早くない?」

 もっと、一緒に居なよ…)


 キッチンに入ると、松潤が何か言いそうになったから、慌てて、キャビネットの引き出しを引き出した。


(俺が雑用したら、カズの所に戻れるよね…)


M「何もなかったら、直ぐ来るよ!」


(翔ちゃん達の事?)

「そうだね。

(今は、五人を優先しているんだ…)

 翔ちゃんって…晩御飯命だもんね。」

 引き出しの中のビニールに入った割りばしの束を握って松潤の方を向く。


M「今日は飲みたい♪の方かもよ」
 松潤が手際よく料理を五人分に分けていく。


「確かに♪リハ中も色々口に入れてたもんね。」
 その姿を後ろから見ながら、話をする俺。


(潤くんってやっぱり、大人なんだね…
 初めて会った時は、かわいいドジっ子みたいな感じだったのに…

 今じゃ“クールビューティー”だもんな。かなうわけないよ…)



ブー
 来客のブザーがなる。


「はいはい!」
 キッチンから出ようとすると、松潤が呼び止める。


M「ああ。いいよ俺が出る!」
 右手で鼻を摩りながら、松潤が扉の方に歩き出す。


「え?なんで?」
 片足が浮いた状態でケンケンしながら、松潤の方を向く。


 松潤は、そんな俺を見て「ニノの傍にいて♡」っと笑った。



「え!いいの?」

なぜ、この言葉が出たのか分からないけど『いいの』と聞いてしまった。

 松潤も俺の返事が変すぎるのか?困った顔をした。


(えっと、こういう時は…)

 いい言葉の返事ができないまま、松潤が俺の横を通って行く。

M「その方が俺が動きやすいし…」


(動きやすい?見られて困る事あるのかな?)



「うん。じゃ、ニノちゃんの所で待ってる♪」

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