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虹色の精霊に導かれて…

第8章 ハワイの夜 1泊目 ②

二宮視点

A「ニノちゃん♡」


 気抜けていた俺の顔の前にいきなり、笑顔の相葉雅紀が現れた。


「な!」

 どこから、そんな声が出たのか分からない声を上げた俺。


A「あ、ごめん?」

 驚いた声の俺に驚いたマー君はちっとも悪くないのに謝ってきた。



「ああ。こっちこそ…ボーっとしてた。

(ビックリした…“理解者”との会話聞こえてないよなぁ?)


 なによ…私にも手伝えと?」


A「ううん。潤くんが『ニノの傍にいて♡』っていうから来た」

 首をふって、答える雅紀が潤くんの声マネだと思う声を出した。


「はぁぁぁ!
 もしかして、今のJのつもり?似てねぇ…

 それに、最後“ハート”なによ?
 Jがお前にそんなもん、つけるか!」

 イラッとするくらいの下手さと、語尾に“♡”が気に入らなくて声を荒げる。


A「……」

 少し寂しそうな顔のマー君が、ホンノ少し距離を取って座る。


(あ…また…言い過ぎたかな…)



雅専属「失礼します」


A「あ!ひわちゃんだ!」

 急に立ち上がって、扉の方に走って行く。


(落ち込んでない?なら、いいですけど…)


A「翔ちゃんが頼んだ、ジャンクってなに?あーポテチがある♪」



(何だろう…元気だけど…元気すぎる?)

 パチンっと何かを叩いた音と一緒にマー君の「イッて!」の声が聞こえた。


M「見逃しは一枚だけ!」
 潤くんの怒った声が聞こえた。

(つまみ食いしたなぁ)

A「松潤が怒った!」
 大袈裟な反応をしながらベッドの後ろに隠れるマー君。

「今のはあなたが悪いと思いますよ」

(気にしすぎかなぁ)

 後ろにいるマー君の顔をじっと見てみる。

M「だよなー」
 潤くんの声も完全に素に戻っている。

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