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虹色の精霊に導かれて…

第8章 ハワイの夜 1泊目 ②

相葉視点

N「今のはあなたが悪いと思いますよ」
 カズが笑いながら俺の頭をコンコン連打で叩く。


(全然痛くなぁーい!)

 舌を出しながらニノの優しい攻撃を受ける。


 カズが急に攻撃を止める。


(ん?どうしたのかな?)
 頭を触りながらカズを見る。


 カズはこっちを見ているけど、意識が違う所にあるような感じがした。


{………}
≪ん…≫



(あ!

 また…カズが独り言?いってる…

 今まで聞こえなかったのに…
 ハワイに来てから?じゃないなぁ…

 この花を貰ってからかな?)


首にある生花の首飾りをそっと触る。


(カズの回りに、ナニかイル気がして、気になる…

 嫌な感じはしない。

 だから、余計気になる…)



 体を起こそうとモゾモゾベッドの上で動いているカズ。


「カズ?どうしたの?」
 叩かれていた頭を摩りながらカズの側に行く。


N「あ、ちょっと違和感…何でもないよ」
 カズが何事もないような顔をしている。


{………}
≪し……≫


(ほら、誰かと話してるみたい…)


腰を痛めてから、体をいたわっているカズ。

(今日だって、無理しないようにしていた。

 大事なツーデイズ 俺が出来る事は手を貸さないと!
 さ!お手をどうぞ!)

カズの前に手をだした。


N「ん?」

 カズは不思議なものを見るような目で見上げてきた。


「起きたいんでしょ?」

N「あ、うん…ありがとう」

 俺の手を素直につかんで、ベッドから起き上がるカズ。

「そろそろ来そうなの?」


N「…そうですね」

(下向いちゃった…

 カズはメンバーの事に対して特に、感がいい♪

 カズが示した案を進めると、かなりの確率で上手くいく。


 上手くいかないときは、俺の力不足なんがよな)



コンコン

 控えめなノックの音が聞こえる。


(ほら!来た!)

「いこうか♪」

 カズの手を引く。

N「うん!!」

 笑顔のカズと一緒に扉に向かう。

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