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松本視点

Ｏ「飲み比べかぁ。ね。翔くんの飲んだの美味しかった？」
　智さんが翔くんがニコッと笑って話しかけている。


Ｓ「え？あ、うん。ビールでしたよ」
　眉の角度が真逆に動く翔くん。

Ｏ「次はそのビールにするよ」

（さすが智さんナイスです！
　ここで、沸騰させると明日からのスケジュールが…）


Ｓ「…ま、雅紀？俺が飲んだのどれ？」
　翔くんが普通のトーンで、栓の空いた瓶を指さしている。


Ａ「翔ちゃんのは…」
　雅紀が立ち上がってビールを取って来る。

（よしよし、そのまま落ち着いてください！）


Ｓ「ニノ…の…は？」


Ａ「カズのはコレ！」
　まだ、栓がされたままの瓶をニノの前に置く。


Ｎ「ラベルの感じもだいぶ違うね」
　ニノがビールの中身より、瓶のラベルに興味を示す。



Ｓ「……」
　話をふっておいて、黙々と目の前の料理を食べている翔さん。


（ヤバイ！ヤバイよ…ニノ…）


Ｎ「……」

　ニノと考えている事が一緒だったのか目があった。



二宮視点

　潤くんが俺を見ている。



気が付きましたか？

気が付きますよねぇ


翔さんが変な『勘繰り』が始まってます。


眉まで動かしてぇ…


お願いだから、沸騰しないでくださいよぉ


さて、どうしましょ？

タブーに触れずに…あ！そうですね。

まんま伝えて、翔さんにお説教してもらうのがいいかぁ（笑）



「あのね…翔さん」

Ｓ「……はに？」
　パスタを口いっぱいに頬張る翔さんが、口を動かしながら俺の方を向く。




（ヤバい！沸いているじゃん！）