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大野視点

「翔ちゃん。ＺＥＲＯの取材お疲れさま」

　カラになったグラスに向けてビールの瓶を傾ける。


Ｓ「あっ！ありがとう」
　口にしていたパスタを急いで飲み込んで、グラスをとる翔ちゃん。　



（やっと、翔ちゃんと話ができるんだね

　ごめんね

　ちょっと。おいらがグラグラしてたから、心配させたね）


Ｓ「智くん…」

　翔くんが何か言いたい顔をでおいらを見ている。


（ふふ）「なぁに？」


Ｓ「ううん。なんでもない…」

　翔くんが頭をふって、ついだばかりのビールをゴクゴク飲み干す。


「喉乾いているの？」

Ｓ「物凄く、喉も乾いてます。ビールお代わりください」
　グラスを向けてくる翔くん。

「よしきた♪」
　栓の空いた瓶をとると差し出した少しビールが残ったグラスについでくれる。

Ａ「だから！飲み比べ！！」
　相葉ちゃんが俺たち二人の行動に抗議してきた。


（相葉ちゃん…そんなに必死にならなくても、後で飲み比べできるよ

　それに、翔ちゃんが、何か言いたそうだよ？）


「今は五人だけだから、何言ってもいいよ」

（そう言っても、言わないだろうけどね）

　翔くんが少し困った顔で見つめてくる。


（ほらね♡でも…ふふ、かわいい♪）


「大丈夫。兄ちゃんが聞いてあげる！」

　少し大げさに胸を張ってみた。


“くく”っと笑う翔くん。



Ｎ「じゃぁ！言わせてもらいましょうか？」
　急にニノが立ち上がった。