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虹色の精霊に導かれて…

第8章 ハワイの夜 1泊目 ②

二宮視点

「長兄としてあるまじき行動をやらかした事を次兄に伝えます」

(これだけヘリクダったら、翔さんもちゃんと、聞いてくれるよね(笑))


「翔さんには潤くんと同じ情報を渡しました」


M「『個展用の絵でアトリエに籠る』ってヤツね?」


「そうです」

(私の援護ですか?歓迎します)


S「その情報…違ったの?」
 翔さんが俺を見つめる。


「そんなに、睨まないで…ください」

S「睨んでないよぉ」

「ま、黙って聞いててください。私も大変だったんですから」

S「わかった」
 力強い目で俺を見る翔さん。

(コワッ!!
 さっきの智さんへの笑顔を少し分けてくださいよ)


「翔さんは、さっきの智さんの謝罪が何のことか分からなかったでしょ?」


S「あ、うん。智くん何したのさ?」
 智さんに優しい顔で質問する翔さん。

(だから、そうな事してると、何時間もかかるって!)

O「えーっと」
 言わなきゃダメ?っとばかりな顔で俺を見る智さん。


(ほらぁ…)

「『一緒に行かない』って言ったんだよ」
 時間が借るから、ドンドン話を進める俺。


S「え!ハワイ行きたくなかったの?」
 驚いた翔さんが勢いよく立ち上がる。


O「ち、違うよ翔くん!おいらは翔くんが別行動なら『違うので行く』って言っただけだよ」


S「別行動…に、なってごめんね」
 シュンとする翔さん。

(仕方がないよね…でも、今は智さんの話させて!)

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