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虹色の精霊に導かれて…

第8章 ハワイの夜 1泊目 ②

二宮視点

「アイバカさんは真に受けてしまって、なだめるの大変だったんですよ」

A「バカ言うな…」

「黙ってなさい…本当の事です」

A「グスン…」

M「雅紀だけじゃないだろ?
 ニノだってけっこう無理してたぞ!」

 潤くんがニヤッと笑う。

(なによ。その笑顔は…)

「潤くんは誰の味方なんですか?」

M「味方もなにも、俺にはあんな感情的になったニノ久しぶりだったよ」
 
(なんか、恥ずかしくなってきた…)


「そ、それは…否定しませんが、

 みんなもぉ…あの…
 ものすごく いやな空気になったら、泣くよぉ」

A「カズ泣いてたの?」

「あなたは、人の事まで見る余裕なかったでしょ?」

A「…ごめん」

「まったくです。
 チーフは怒ってるし、まーくんは泣きだすし…

 ほんと…

 一緒にいる私の身にもなってくださいよぉ」

(俺は……この五人で生きていたいんだ……)

 気づいたら涙が頬を流れていた。


S「ニノ…ありがとう…」
 翔さんが居たいぐらい強く抱きしめてくれた。

A「……」


M「ゴホン」
 潤くんがワザと大きな咳払いをした。

S「あーなんか、ごめんね…」
 パッと手を放して、ハハっと笑った。

 メンバーが見つめ合って黙ってしまう。

(翔さんにお説教してもらうはずだったのに…なんだか、しんみりしちゃった…)


A「ねー!もうこの話終わりにしよう!

  そうだ!!
  ビールの飲み比べしよう!!

  せっかく翔ちゃんが頼んでくれた地ビールだよ!!」

M「いいね。
  グラス一杯出して、並べよーぜ!!」

 マー君と潤くんが率先して、動き出した。

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