
虹色の精霊に導かれて…
第10章 羽と尾と鼻と目と耳
松本視点
スン
キッチンで洗い物をしていると、雅紀の匂いが近づいて来る。
(あ、帰ってきた…思ったより早いな…)
「おかえり…」
雅紀の部屋の扉を開けて迎える。
A「え?」
廊下で、口を半開きにした雅紀が立っている。
(んふっ良い顔してる)
A「松潤…」
「入れよ…自分の部屋だろ?」
A「あ…うん、ありがとう」
頭をかきながら、部屋に入ってきた。
(匂いが変わってない…コイツもヘタレだなぁ)
苦笑しながら部屋に迎える
「ドアが勝手に空いてビックリしたか?」
A「うん。なんで、待っててくれたの?」
「いないと、部屋に入れないだろ?」
刺さったままのカードを指差す。
A「あ、カード…」
「ね?」
A「松潤がいないと、部屋に入れなくなってたね?」
「フロア内遭難してたね」
A「そうだね。ありがとう」
ほんのりお酒が残っている顔で笑う。
「いいえ。はい」
雅紀に水を渡す。
A「ありがとう…翔ちゃんたちは?」
「もう、部屋帰ったよ」
A「そうなんだ…」
荷物の方に進む雅紀。
「迎えに来なくて、大丈夫?」
シンクに残っていた物を片づける俺。
A「うん。さっき、カズにも言ったけど、今日は独りで行ける…」
「そうだな…ちゃんと準備してから、ベッドで寝てるんだぞ!」
ちょっとふざけ声で、雅紀の反応を見る。
A「分かってるって!ちゃんと布団にはいっているよ!!」
替えの下着を袋に詰めている雅紀。
(あれ、落ち着いてるね…もっとテンパるかなって思ったけど…)
キッチンから見える雅紀の背中が少しふくらんでいるのに気づく。
(もう、飛べそうだね…)
「じゃ、俺も部屋に帰るよ」
キッチンから手を拭きながら、出てくる俺。
A「うん。ありがとう、また後でね」
スン
キッチンで洗い物をしていると、雅紀の匂いが近づいて来る。
(あ、帰ってきた…思ったより早いな…)
「おかえり…」
雅紀の部屋の扉を開けて迎える。
A「え?」
廊下で、口を半開きにした雅紀が立っている。
(んふっ良い顔してる)
A「松潤…」
「入れよ…自分の部屋だろ?」
A「あ…うん、ありがとう」
頭をかきながら、部屋に入ってきた。
(匂いが変わってない…コイツもヘタレだなぁ)
苦笑しながら部屋に迎える
「ドアが勝手に空いてビックリしたか?」
A「うん。なんで、待っててくれたの?」
「いないと、部屋に入れないだろ?」
刺さったままのカードを指差す。
A「あ、カード…」
「ね?」
A「松潤がいないと、部屋に入れなくなってたね?」
「フロア内遭難してたね」
A「そうだね。ありがとう」
ほんのりお酒が残っている顔で笑う。
「いいえ。はい」
雅紀に水を渡す。
A「ありがとう…翔ちゃんたちは?」
「もう、部屋帰ったよ」
A「そうなんだ…」
荷物の方に進む雅紀。
「迎えに来なくて、大丈夫?」
シンクに残っていた物を片づける俺。
A「うん。さっき、カズにも言ったけど、今日は独りで行ける…」
「そうだな…ちゃんと準備してから、ベッドで寝てるんだぞ!」
ちょっとふざけ声で、雅紀の反応を見る。
A「分かってるって!ちゃんと布団にはいっているよ!!」
替えの下着を袋に詰めている雅紀。
(あれ、落ち着いてるね…もっとテンパるかなって思ったけど…)
キッチンから見える雅紀の背中が少しふくらんでいるのに気づく。
(もう、飛べそうだね…)
「じゃ、俺も部屋に帰るよ」
キッチンから手を拭きながら、出てくる俺。
A「うん。ありがとう、また後でね」
