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虹色の精霊に導かれて…

第10章 羽と尾と鼻と目と耳

櫻井視点

M「翔さんはリーダーの傍にいて…」


 思ってもいない潤からの言葉。


(潤は…智くんの事…もう、大丈夫なのか?)


M「今日はけっこう疲れてるはずだから…」
 廊下の方に親指を立てて笑っている。


(穏やかな顔をしている…
 今日は…いいのか?)


「そうだね…わかった」


自分自身に納得して体を動かそうとする俺。



M「翔さんも送り狼にならないでよ♪」
 悪ガキの顔でニヤリと笑う。


(なんだ!!その顔!!ふざけやがって!!)


「オイ! 次、そういう事言ったらグーが飛ぶぞ!!」
思いっきり低い声で潤を睨みつけながら、拳を突き出す。


M「ご、ご免なさい!!!!!!!」
 潤は顔色を変えあわてて、キッチンに逃げて行った。


(ふふ。マジでするなら『グー』なんて言うか!バカだな)


O「ふふふ♪翔ちゃ~ん♡」

 廊下から、智くんが呼ぶ声が聞こえてきた。


「はーい♪」
 大きな声で返事をして、走り出した。




大野視点

部屋の扉の前で待っていると、翔ちゃんがバタバタ走ってきた。


「さー♬お部屋にどうぞ♪」

手を広げて、クイクイ腕を動かす。


S「もー、そんなことしないでよぉ」
 翔ちゃんはニコニコの顔で部屋に入って行く。


「ふふふぅ~」
翔ちゃんの背中を追って、部屋に入って行く。




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