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虹色の精霊に導かれて…

第11章 ここは聖地≪クカニロコ≫

櫻井視点(時間軸戻ります)

A「なんか…変は感じ…」

N「自分を自分で見ると言うのは…確かに変ですね」

M「収録のV見ている感じじゃないしな…」
 三人が同じよう顔している。


O「あんな感じで『花』を貰ったんだ…」
 智くんだけ、客観的に見ている。

「そうだね…」
(着眼点が違う…さすがだね、お兄さん)


眼下で花を見せあいながら、チーフと合流している五人を見ている。


(数時間前の俺は、なんて…余裕のない顔をしていたんだ…
 あんな顔しているから、みんなが気にしてくれていたんだな…)


N「翔さん?何考えているんですか?」
 心配そうな声で和が見上げてきた。


「みんな…あの時 何か言葉 貰ったでしょ?
 どんな事…考えていたのかなって…」
(今なら、素直に聞ける…)


A「うー…いろいろ…」
 一番に目があった、雅紀が少し遠くを見るような目で空を見上げた。

M「え?マーが色々考えていたの?」
 その反応に、驚いた潤がニヤニヤしながら雅紀の頬をつつく。

A「俺だって、考え事だってするよ。ね♡大ちゃん♪」
 両手が使えない雅紀は、智くんに話を振る。

O「そうだぞ!
  雅紀だってちゃんと頭働いてるんだから!!」
 智くんが、空いている手の人差し指で頭をトントンしている。

 その行動を見て、雅紀もうんうんと頭を縦に振っている。


「その言葉…と、行動は…なんかぁ…」
N「私も同感です…」
 天然二人に挟まれた俺達は(なー)と苦笑しながら顔を見合わす。




{皆さま…マナがお待ちです…そろそろ参りましょう}
 小さい霊体が、誘導しはじめた。


「いこうか…」

O「そうだね♪」

ふわりと舞い上がり、もと歩んだ虹の上に戻ってきた。

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