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虹色の精霊に導かれて…

第12章 天然と小悪魔達♪

櫻井視点

俺は、智くんと和の手を繋ぎながら、両手に花状態の雅紀の後ろを歩いている。


足元から、緩やかなアーチを描く虹が空に向かって登って行く。

智くんと雅紀が、躊躇なくその虹に上って行く。

(すこしは、驚ろかないのかな?)

二人の行動にはいつも驚かされる。



{王子…お召し変えはどう致しますか?}
 桔梗の俺に仕えている、下位の精霊が声を掛けてきた。


≪任せる≫

{かしこまりました}
 精霊がみんなの周りに散らばって行く。


(はー、この会話…嫌い…
 昼間は急だったから、反物をはおるだけだった)


下位の精霊たちが、俺たちの着ている服の周りを飛び回っている。

 今着ているこの服は精霊たちの世界の反物で仕立てた洋服

(この服のチェンジは意図も簡単だ
 現実もこう簡単には着替えができたら、ジュニアの負担が…でも…)

M「タキシードになっていく?」
 潤がどんどん変化していく服を不思議そうなの顔で見ている。


 智くんも雅紀も服が変化してもお構いなく、ドンドン進むから、足並みが崩れそう。


N「足を止めないでください!

  ほら、しっかり歩いてください
  この人たち歩くの早いんだから!」

M「あ、ごめん…」
 潤が列に戻る


N「『衣替え』完了ですね」
 服が完全に変わってから、雅紀に寄って行く。

M「デザインは違うんだね」
 雅紀の服と和の服を触りながら、デザインを確認する潤。

(潤に服のチェックさせてる?)

N「確かに…」
 和も興味津々オーラで雅紀との間を詰める。


 二人が目と口だけで、合図をしているのを確認できた。


(あれは…絶対なにかする気だ…

 俺か…雅紀あたりを狙ってるだろうな…
 あ…雅紀が笑った。

 頑張れよ!俺は回避する)

弟二人の行動を警戒しながら歩いている俺。

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