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虹色の精霊に導かれて…

第12章 天然と小悪魔達♪

櫻井視点

N「結婚か…したいなぁ…」
 ニノから、衝撃な言葉がこぼれる。

(え?誰と?)

A「え?」
 雅紀も同じような顔をしている。


N「和子とバージンロード歩くのイヤなの?」
 和が膨れた顔で雅紀を見上げる。

M「マーは俺のワイフになりたくないのか?」
 開いている手で雅紀の顎を掴んで、自分に引き寄せる潤。


A「そ!そんな」
 雅紀は口をパクパクしている。


N「和子のなの!」
M「オレんのだ!!」
 雅紀に詰め寄る二人。


(あーあ…完全に遊ばれてる…)
 飽きれ気味に三人のやり取りを見ていると、ニノの手がドンドン汗ばんでいくのがわかった。

(たく…)
ぎゅっと、和也の手を握りしめる。

(理解者はここにもいるぞ♪)

返事はないけど、握り返してきた。


A「ちょっと!なに」
 雅紀が二人の茶番を必死に仲裁する。



M「なんだよ♪今ニノと話しているのに♪」

(潤…イジリすぎ…)

N「そうですよ♪
  今ぁ Jぃ と今後の五人の話をしているのに♪ 」

 ニノと潤は仲裁された事で満足したのか嬉しそうだ。


A「だっ誰の?どっちの?」
 雅紀が二人を交互に見ながら質問している。


N「もはや、十五年も一緒にいるって事は、そろそろねぇ~」
 雅紀の腕をスリスリしながら、猫なで声でいうニノ。

M「そう!男のケジメ!だなぁ」
 キリッとした男前松潤がニノの肩をポンポンと叩く。


A「ね?誰と?ね!ちょっと話聞いてよ!」
 二人に無視されている事にムッとした雅紀が声を上げる。


 二人がジッと目を合わせる


N「別に『二人で』って決まりはないし…」
 口を尖がらしていうニノ。


A「え?五人で結婚できるの?」
 驚いたような顔で俺たちを激しく交互に見る雅紀。


(あー雅紀にへんな事吹き込むなよ!
 訂正は自分たちでしろよ!!

 丸投げだけはするなよ!!)

悪びれない可愛い小悪魔達を見て、俺は笑っていた。

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