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虹色の精霊に導かれて…

第13章 虹の祝福と宴

櫻井視点

O「和也は〝演技派アイドル〟だよ」

N「演技派?」

O「そうそう。〝ハリウッドスター〟の方がいい?」

N「いいえ。リーダーが付けてくれた『演技派』のほうがいい!」

(大宮…仲良いよね…)

A「大ちゃん!俺は!!」

O「雅紀は『スーパーアイドル』」

A「ヒロミさんに言われたヤツじゃん!!」

O「じゃ〝ミラクルアイドル〟」

「ミラクルかぁ!いいね♪お兄さんノッて来ましたね♪」
メモ取る。

O「ノッてきたよぉ!
  そうゆう翔くんは……
 〝知的アイドル〟かな?」
 ふにゃっと笑っている智くん。

「なにぃその『…かな?』もっとないのオリジナリティーなヤツ」


O「…う~ん…」
 考え込む智くん。


(智くん…悩まないでよ…もっと俺らしい言葉あるでしょ?)


M「じゃ、俺は?ねぇーリーダー?聞いてる?」
 考えてる智くんに必死に自分をアピールしている潤。

(無理だよ…今 頭の中 俺で一杯なんだから♡)


A「松潤は〝イケメンアイドル〟だよ!一番カッコいいもん!」
 雅紀が顔の筋肉をめいっぱい使ったウインクを潤に向ける。

(おや。雅紀にしては普通に…)

M「そ、そりゃ、どうも…」
 嬉しそうに笑う潤。

(潤が…素直に喜んでる…穏やかになったなぁ…)


N「……」

(和也?どうしたの?)


考えていた智くんも和也の小さな変化に気が付いて、表情を確認しようと首を傾げる。


A「はい!〝愛の結晶〟ってどう♪」
 雅紀が勢いよく智くんと和也の間に割り込んできた。

(行動はgood♪でも言葉は…ないなー)


N「…子供ですか?」
 怪訝そうなニノ。

A「ダメ?いいと思ったけど…」
 シュンとする雅紀。


M「愛より〝奇跡の結晶〟の方が良くない?」
 二人の哀れな会話を呆れた顔で助け舟を出す潤。


 和也が何も言わず、智くんの後ろに隠れる。


(拗ねた?少しアルコール入ったから、感情セーブできないか…)


「和也」

N「…はい…」


「まとめてて♡」
 ニコッと笑って、手帳を和也に手渡す。

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