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虹色の精霊に導かれて…

第13章 虹の祝福と宴

大野視点

M「本格的な宴…になってきたね…」

S「挨拶をしたほうがいいよね?」
 確認している翔くんと松潤が周りを見ている。


「挨拶は必要だね♪」
(ちゃんとお礼も言わないと♪)


A「そうしよう♬」

(あー相葉ちゃんの笑顔いいね…)


M「自分たちの言葉でね♡」

(その、小悪魔なMJもいいよ♪)

S「じゃ、コメント考える?」
 内ポケットから小さな手帳を出す翔くん。

(ここに来てまで、手帳って…)

A「そうだね!精霊に向けてだから…」
 グラスをテーブルに置いて、椅子に腰かける雅紀。

S「精霊様ね!」
 きっちり注意する翔くん。

A「は、はい」
 背筋を伸ばして謝る雅紀。

(ああ…翔くんの教育的指導は長いから…)


「翔くぅん(こっち向いて)それは、またにして、決めよぉよ」
にこっと笑う。


S「は、はい!」
 翔くんは一気にモードを解除する。

(よし。元通り)

翔くんの後ろ側にいる和也と雅紀に小さく笑いかける。

S「えぇっと…あんまり、個々のお名前とは入れないで、全体に向かっての挨拶だから…」
 翔くんは頭の中で考えている事を口に出す。

(瞬きとブツブツはセットだよね)


「〝今の僕らが ここいるのは、たくさんの人たちのおかげです〟」
翔くん好みの言葉を選んで言った。



S「はいはい」
 手帳に書き込む翔くん。

(軸はこれでいいよね。
 あとは三人が 肉 付けてくれる…かな?)


M「ねぇ翔さん。
  精霊様に挨拶するんだよね?
 『人たち』ってどうなの?」
 松潤が翔くんに質問してきた。


「え?だめかな?」
潤の質問に、自分の言葉に自信が持てなくて、翔くんの顔色を伺った。


S「だ、ダメじゃないと思うよ」
 翔くん俺の目を見て言う。


S「ほら、潤も!
 『嵐』は“人”のアイドルだから、人でいいと思うよ」
 翔くんは松潤にも目を見ながら話をしている。

(真剣な目だから…大丈夫だよね)

ジッと翔くんを見ていると、何度も俺の目を見て頷いてくれた。

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