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虹色の精霊に導かれて…

第13章 虹の祝福と宴

大野視点

N「そうだね…たぶん ずっと、俺らは人の子なんだ」
 ニノが潤の肩をポンポンと叩く。


M「そっか!わかった!」
 案外簡単に納得した松潤。

(素朴な疑問?ってヤツだったのか?)


A「そうだね…俺らは…人の子……」
 対照的に下を向く雅紀。


(雅紀…まだ、引きずってるのか?もう、考えすぎ…)


「おいらも人の子!ね♪相葉ちゃん♪」
ちょっと強引に雅紀の肩を抱き寄せる。


皆に聞こえないように「雅紀…飛びたいんだろ?」と言う。

A「う、うん!!」
 驚いた声を出す雅紀。


「なら、堂々としろよ。な♪」
カッコよく言ったつもりだけど、慣れないから、照れ隠しの“な”も言った。

A「そうだね♪大ちゃん♪」
 明るい相葉ちゃんの笑顔に戻った。


S「ほかにいい言葉ない?」

A「〝アイドル〟入れようよ♪」

「30過ぎて、自分のこと『アイドル』って言う?」

S「十分アイドルですよぉ」
 親指を立てて笑う翔くん。

「そ、そうぉ♡アイドルなのかぁ…」
(翔くんに言われると照れる)

N「ここに一番のファンがいますよ」
 ニノがニヤニヤしながら茶化している。

S「はい。私ぃ智くんの事なら何でも知っています♡」
 手帳を胸に当て、何かの宣言をしているような姿で立つ翔くん。

A「その手帳に大ちゃんの秘密が書かれているとか!!」
 手帳を指さす相葉ちゃん。


S「紙媒体には書く必要ありません。全てここにありますからぁ」
 こめかみ辺りをトントンと人差し指で叩いてみた。


(ドットコムのつもり?)

A「それ!俺の!」
 膨れ顔の雅紀。

N「いいじゃん。使用料もらえば?」
 ニノがニヤリと笑う。

A「よし。そのお金で飲みいこう!!」
 雅紀に伝染していく。

N「その話乗ります♬」
 手を上げるニノ、もう和也になっている。

M「俺も!!」
 手を勢いよく上げる松潤。


S「もう。バカ言うな!」
 松潤を抑えようとする翔くん。 


「皆でいこう!!」
話が戻って来なさそうだったから、声を上げる。


 急に大きな声を上げたから、動きが止まった翔くん。


「翔くんのおごり♡」
翔くんを動かすために、笑顔を送る。


S「え…あ…はい…智くんが…そう……」
 ブツブツ呟くように返事をする翔くん。

(大丈夫…割り勘にするから…ふふ)

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