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虹色の精霊に導かれて…

第13章 虹の祝福と宴

松本視点

 ニノがブツブツ言いながら、翔さんの手帳に言葉を書き始まる。

(表情が戻ったね…)


 翔さんは安定の智さんの横に立って、ニコニコ見ている。

 ホッとした雅紀とふふっと笑う智さん。


(上三人は本当にニノにやさしい…

 さり気なく…気持ちを移動させてくれる…)


S「お前にも。だよ」
 翔さんが、いつの間にか後ろに来て頭をポンと叩いた。


(ヤバっ顔に出てたかな?)


「挨拶は誰がやるの?みんな?ひとり?」
慌てて、違う話をしようと、早口で言う。


A「精霊に向けてだから…」
 口に人差し指を当てながら呟く雅紀。


パシンと雅紀の頭を叩く俺。


A「いてっ!」
 叩かれた頭を手で押さえる雅紀。


「言葉使い…さっき翔さんに指摘されたでしょ?」
雅紀の顔を覗き込む。


A「ごめん…」
 肩をすくめて、謝る雅紀

「たく…」
呆れた顔を作ってみた。

内心は、翔さん達に自分の気持ちがバレバレだったことを恥ずかしくて、小っちゃくなっていた。


N「アイバカさん?なにヤラカした?」
 カズが手帳を持ったまま話に入ってきた。

「大したことじゃないよ」

S「できた?」
 翔さんがニノに近づく。

N「うん。これでいいかな?」
 原稿を翔さんに渡すニノ。

 原稿を見ている翔さん。

S「いいと思うよ」
 翔さんがリーダーに原稿を渡す。

O「おお。さすが和也」
 リーダーも満足そう。

N「へへ」
 二人に顔をみてうれしそうなニノ。

A「俺にも見せて!」
 輪に入りたいアピールをする雅紀。

(この、感じか嵐なんだよ…)

少し上三人を見ているとニノが小さく折った紙をそっと手渡してきた。

何?っと目で伝える。

ニノはニヤッと笑っただけで、三人の輪に入って行く。


メモには『オアソビしましょ♡』と書いてあった。

(今度は…どんなアソビですか?)

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