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虹色の精霊に導かれて…

第17章 桟橋で 船で マリーナで

 松本が嵐コンテナハウスに入るなり座り込んだ。

N「潤くんどうしたの!」
 二宮が慌てて駆け寄る。

M「ニノ…あのコメント…ヤバいかな?」
 自信のない目で見上げる松本。

S「伝説的ってヤツ?」

M「うん…最高の物作りたいって言いたかったんだけど…言葉が…」

S「確かにチョイスミスっぽいけど…」

A「えぇ?いいんじゃない?だって、潤ちゃんがそう言うなら、なるんだから」
 着ていたベストを畳みながら話に入ってきた相葉。

O「そうそう。有言実行!」

S「お!有言実行。いい言葉!」

M「でも…」

N「コメントはドコをドウ編集されるか分かりません。
  それが良いも悪いも、編集した人の腕しだい。
  Jが一番分かってるくせにぃ。ほら、さっさと着替えて、本業に行くよ」
 二宮がしゃがみ込んでいる松本を引き、立たせる。

M「うん…」
 力なく立ち上がる松本。

A「俺が着替えさせて開けるよ」
 ニヤッと笑ってボタンに手を伸ばす相葉。

M「自分で出来ますぅ」
 ひらりと逃げる松本。



チーフ「着替えながら聞いてくれ」
 チーフが中に入ってきた。

O「はい」

チーフ「今日はこんな天気だ。通しは中止になるかもしれない」

M「ぶっつけ…」
 ブツブツ呟いている松本。

チーフ「雷さえなければ、決行するから、そのつもりで!」

N「了解です」
A「はーい」

O「わかりました」



S「ぶっち」

チーフ「なに?」

S「雨がふったら体力取られるから、着替えとタオルたくさん用意しといて、特に雅紀と和也のケアを中心に…」

チーフ「心配するな。今は『嵐の櫻井』でみんなの支えろ」
 チーフが櫻井の肩をポンと手を置く。

S「…分かった。じゃ、他の事気にしないよ。全部頼むね」
 小さくうなづいて笑顔で答える櫻井。

チーフ「お任せあれ」
 口角を上げて笑うチーフ

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