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虹色の精霊に導かれて…

第3章 出発点への道

相葉視点

O「翔ちゃん、一緒じゃないのぉ…」
 呟くような、大ちゃんの声が聞こえた。


向くと、大ちゃんは立ち上がっていた。


O「いやだ!俺、後で行く!一緒に行かない」


N「はー、何言ってるんですか?大野さん。

 ハワイは国内じゃないんですよ。
 飛行機は新幹線の様にいきなり乗れませんよ!」
 ニノが叫ぶ大ちゃんを落ち着かせようとする。


「ねー?一緒にいこう…五人で…」
 俺も大ちゃんの肩を触る。


O「さわるな!」
 大ちゃんが俺の手を振り払う。


「ご、ごめん…」

 自分の手を見ながら、体が動かなくなるのがわかる。

チーフ「大野!駄々をこねるな。別行動は、仕方がないだろ!……なっ…取材が終わったら、一緒にいられるから…」
 チーフがなだめている。



O「今日はいやだ!家に帰る!」
 大ちゃんがウエストポーチだけ持って車から飛び出していった。


チーフ「あ!まて!大野!!」
 チーフがあわてて追いかけていく。


マネ「二人は車にいてください!」
 マネも追いかけて行く。


車に残ったのは俺とニノだけ。



「ニノ…俺、大ちゃん怒らしたのかな…」
 気が付くと涙が流れていた。



(もしかして…俺と行くのイヤなのかな?



『ヤダ!!』と言った大ちゃんを思い出すと、また、泣けてきた。



 もしかして…嵐に僕がいるの、イヤだったの…)



目の前が歪んで、滲んでいく…


N「まーくん…」

 ニノが手の甲を軽くぶつけてきた。

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