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虹色の精霊に導かれて…

第34章 だまし だまし

二宮視点

ヘリの中は、異常なくらい興奮していた。

(はー 楽しかった!!)

ヘリコプターがヘリポートに着く。


ヘリのエンジンが停止して、扉をスタッフが開けてくれた。


M「イェーイ 最高だ!!」
 超ご機嫌な潤くんが大きな声を上げてヘリから降りる。


外にいたスタッフ達から拍手や歓声が上がっている。


A「すごかったぁ!!」
 ヘリの扉を持ちながら、体を出すマー君。

O「ほんとだねぇ」
 リーダーがふらふらしながら マー君ついて行く

M「お疲れ!」
 潤くんがハイタッチをするつもりで 手を上げた。


A「おう!」
O「いいぇい!」

 その手にマー君とリーダーが応じていた。

「お疲れ!」
俺も潤くんにハイタッチした。


 うっ!

ハイタッチの小さな刺激で体中に痛みが走る。

(ここで? マジか…)


翔さんは潤くんとグッと掴んでうなずいている。

そんな 翔さんを大野さんが腰あたりをポンポンと叩く。

A「ニノ!」
 マー君がハイタッチを求めてきた。

「おう」
しっかり、マー君の手をハイタッチ高さでままで繋ぐ。

(ぃ…)
カメラが俺たちをまだ、撮影しているから、顔に出ないように耐える。

 マー君が何も言わずカメラの前に進んでいく。


(さっきの痛み止め もう 切れた?そんな事ない…大丈夫…大丈夫だよな)
腰をそっと触る。



スタッフ「ホテルにもどって、直ぐに打ち上げ行きます」
 水を皆に配っているスタッフが腕時計で時間を確認している。

スタッフ「もう。社長とか向かってます」

 周りのスタッフがバタバタ動いている。

S「急ぎましょ」
 ポンと手を叩く翔さん。

M「お待たせしたら 大変だ」
 駆け足になる潤くん。

A「えー プール行きたいのに!!」
 ブーっと口を尖がらせるマー君。

O「今日は、やめとこ?」
 ポンポンとマー君の肩を叩く大野さん。


「いきますよぉ」
足早に車に乗り込む。

(早く 座らないと… 映像に乗る…と 困る…)

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