
虹色の精霊に導かれて…
第34章 だまし だまし
引き戸くぐって車内に入る
席がコの字の配置になっていた
車の進行方向に向いている席に二宮が座っている。
大野と相葉が二宮を囲うように座り、相葉の横に松本 櫻井がすわった。
ハンディカメラを持ったスタッフが運転手を背にする場所の席に座った。
カメラの小さい赤いランプが点いている。
M「まだ 回っているの?」
スタッフ「はい」
M「そぉ…『一日目 終わりました!!』」
ニカッと大げさに笑う松本。
スタッフ「お疲れ様でした!!」
A「お疲れでした」
S「凄かったね♪」
スタッフ(カメラ)に向かって笑う櫻井
スタッフ「カッコよかったです」
スタッフカメラに声が入るくらいの高さで話し始める。
M「マジで?どこら辺?」
松本が乗り出してくる。
スタッフ「時間を忘れるっていうか、この曲の時、自分は何していたか、とか考えてました」
A「スタッフ目線だね いつから〝嵐組〟?」
スタッフ「僕は〝Monster〟からなので、日が浅いです」
S「『日が浅い』とかそう言う事言わないの!!俺たちは時間でつながっているんじゃないから!!」
カメラを通り越してスタッフの方をバンバン叩く櫻井。
A「そうだよ!!どれだけ〝ココぉ〟を愛するかだからね♡」
人差し指で円を大きく描く相葉。
M「お!いい事言うね」
相葉を指さす松本。
A「明日の挨拶にしようかな?」
お!っと言った顔でお道化る相葉。
S「明日の挨拶はちゃんと言葉飛ばすなよ?」
マジ顔の櫻井。
A「わかっているよ!!」
舌を出して笑う相葉。
S「アチー おしぼりとかない?」
一緒に乗ったスタッフに声を掛ける櫻井。
スタッフ「あります はい」
S「ん ありがツゥー」
おしぼりを広げて顔を拭く。
A「翔ちゃん…親父くさい…でも 俺も欲しい!」
手を出す相葉。
スタッフ「皆さんの分あります」
スタッフがおしぼりを出し始まる。
M「カメラ止めようよ さすがに こんな 親父風景はファンに見せれない」
苦笑する松本。
スタッフ「そうですね」
カメラのスイッチを切るスタッフ。
O「ニノの分も…」
スタッフにもう一つ要求する大野。
スタッフ「はい」
首を傾げながら 大野にもう一つおしぼりを渡す。
