
虹色の精霊に導かれて…
第34章 だまし だまし
スタッフに電話がかかってきた。
スタッフ「はい はい 分かりました」
M「どうした?」
スタッフ「『そのまま会場に来い』とジャニー社長が言っているそうです」
A「えぇーシャワー浴びたかったのにぃ…」
S「社長命令は絶対だよ あきらめよう」
A「じゃ、嵐ハウス寄ってよ 着替え位はしたい!!」
スタッフ「分かりました。藤渕チーフに連絡します」
O「お願いね」
S「店は『Vintage Cave Honolulu』?」
蒸しタオルで顔を拭きながら櫻井が一緒に乗ったスタッフに聞く。
スタッフ「はい ゲストの方々も向かっています」
使い終わったおしぼりを回収しながら返事をするスタッフ。
N「地下にある会員制レストランだったよね?」
二宮が櫻井の話に乗っかる。
スタッフ「はい」
スタッフが返事をすると同時に
A「一般の人はいないね?貸し切りだよね?」
相葉が強引に話しに割ってきた。
スタッフ「はい。完全貸し切りです」
少し困った顔のスタッフが相葉の方を向く。
A「おけ!」
親指を立てる相葉。
M「なにが『オケ』なのぉ?」
シートベルトをしたまま、相葉の方にもたれていく松本。
A「食べたい物食べてるでしょ?飲みたい物飲めるでしょ?それからぁ」
相葉が大げさに指を折っていく。
M「はいはい 程々の暴飲暴食にしてくだしゃいね」
むくっと体を起こし席に座り直す松本。
S「しゃい?」
んっと口を突き出して松本を覗き込む櫻井。
覗き込まれた松本はすぐに訂正する。
M「くだしゃい!」
言えなかった松本。
ククッと笑う櫻井 相葉
M「うー ください!!」
顔を赤くして言う息をちゃんとして言い直した。
S「よろしい!はははは」
少年のような顔で笑う櫻井。
