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虹色の精霊に導かれて…

第34章 だまし だまし



O「俺のそばにいればいい」
 二宮を抱き寄せる大野

N「はい…」
 安心した顔で抱き付く二宮。



A「お待たせ!」
 勢い良く帰ってきた相葉

O「早っ」
 驚く大野。

 怪訝そうな二宮。

M「じゃ…次ぃ俺行く」
 松本が立ち上がる。

A「マキで!!」
 腕をグルグル回す相葉。


M「わーってるよ」
 苦笑しながら出ていく松本


A「大ちゃんも行きなよ ニノは俺が見てるから…」
 二宮の隣にゆっくり座る相葉。

N「なんで 相葉さんに見てもらわないといけないんですか?」
 大野に抱き付いた状態で相葉を睨む二宮。

A「体痛いんでしょ?」
 真っ直ぐ見つめる相葉。

 何も言葉を返せない二宮。

A「さっきだって、ハイタッチできなかったし…」
 怒ったような目で言葉を続ける。


O「相葉ちゃん」
 言葉を遮る大野。

A「あ ごめん…」
 大野を見て、少し 気持ちを抑える相葉。


相葉がゆっくり二宮の手を取って大野から離れるように誘導する。

不機嫌な顔の二宮
それでも、誘導に従う。


O「ふふ じゃ 先に行くね」
 大野、立ち上がる。

大野が車から降りるのを見ている二人。


A「ニノぉ? ううん カズ!
  無理はしちゃだめ! 俺にいっつも言ってくれてるのに ニノ本人が無理してたら 俺たち止まれなくなるよ」

ゆっくり手から二の腕、肩へと上がり、頬を摩る相葉。

N「相葉さん…」

見つめ会う二人。


S「お邪魔かな?」
 静かに車の扉を開けた櫻井が固まっている。


A「ううん 今ニノに ちゃんと 言葉で伝えてる」
 静かな口調で櫻井に言う相葉。

S「そう…」
 二宮の表情を見る櫻井。

 二宮が小さく肩をすくめる。

S「これニノの服」
 二宮に持ってきた衣装を上着を渡す。

N「着替えなくていいんですか?」
 上着を受け取る二宮。

S「無理しなくていい…『この上だけ着ていけ』ってチーフ判断。」
 さっき座っていた席に座る櫻井

A「甘えれる所は 甘えよう?」

M「そうだよ 何回も言うけど、明日もあるから」
 松本が車に戻って来る。

N「わかりました」


車に大野が帰って来て スタッフも乗っていない五人だけで、会場に向かった。

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