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二宮視点

ﾁｰﾌ「ちょっと　これからの事で伝達がある　集まってくれ」
　車内にいたスタッフを連れて車から降りる。

（何の伝達だろう）
意識を車の外に向ける。

Ｏ「俺のそばにいればいい」
　俺を抱き寄せる大野さん。

（今は回復しろってことですかね…）
「はい」
大野さんの心地よい心音を直に耳で聞く。

（ああ　あったかくて　気持ちいぃ…）


Ａ「お待たせ！」
　勢い良く帰ってきたマー君

Ｏ「早っ」
　驚く大野さん。


（早すぎですよ…せっかくの役得だったのに…）


Ｍ「じゃ　次ぃ俺行く」
　潤くんが立ち上がる。


Ａ「マキで!!」
　腕をブンブン振るマー君

Ｍ「わーってるよ」
　苦笑しながら出ていく潤くん。


Ａ「大ちゃんも行きなよ　ニノは俺が見てるから…」
　隣にゆっくり座るマー君。

「なんで『相葉さん』に見てもらわないといけないんですか？」
　大野さんに抱き付いた状態でマー君を誰もいないのに『相葉さん』と呼んだ。

　少しムッとした顔をするマー君

Ａ「体？痛いんでしょ？」
　真っ直ぐ見つめてくるマー君。

（マー君…気づいていたの？）


Ａ「さっきだって、ハイタッチできなかったし…」
　怒ったような目で言葉を続ける。


Ｏ「相葉ちゃん」
　大野さんが相葉さんの言葉を遮って頭を振る。

Ａ「あ　ごめん…」
　大野さんを見たマー君はふうと少し息を吐いた。

（俺って、そんなにしんどそう？）

ゆっくり俺の手を取って離れるように誘導するマー君。


（なんか　女の子扱いされてる気がする…）


Ｏ「ふふ　じゃ　先に行くね」
　俺をフワッと離して立ち上がる。

（あ…行かないで…）
大野さんの柔らかい温もりを求めそうになる。

　大野さんはニコッと笑って車から出て行く。


Ａ「ニノぉ？　ううん　カズ！　無理はしちゃだめ！」
　大野さんが居なくなってマー君が俺をしっかり見つめて、話はじめた。

Ａ「俺にいっつも言ってくれてるのに　カズ本人が無理してたら　俺たち止まれなくなるよ」
　ゆっくり手から二の腕、肩へと上がり、頬を摩るマー君。

「相葉さん」
（どうしたの？やけに、慎重な行動をするよね…）

マー君の考えている事を探ろうとマー君の目を見つめる。



車の引き戸が開いた。