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虹色の精霊に導かれて…

第36章 だまし だまし ふらつく

櫻井視点

スタッフが呼びに来たから小走りでジャニーさんが待っているホールにいく。

 数人の男性と話していた、ジャニーさんが俺たちに気づいた

社長「きたきた」

(だいぶ またせたのかなぁ)

社長「YOUたち 遅いよぉ」
 シャンパングラスを持ったまま にっこり笑った。


「お待たせしました。」
駆け寄って頭を下げた。

O「しました」
 直ぐ後ろから智くんの声が聞こえる。



亀梨「すみません 迎えに行った俺たちが、足を止めさせてしまって!」
 亀梨が慌てて俺達の前に割って入る。


社長「本当だよ YOUたちも 帰ってこないから 寂しかったよ」
 拗ねた顔でシャンパングラスをテーブルに置くジャニーさん。


亀梨「つい…コンサートの感想とか言っちゃってて…」
 ジャニーさんに弁解する亀梨。

大倉「そうなんです。あんな素晴らしいLIVE見たら!興奮がおさまらなくて」
 シュンと肩を落としてジャニーさんに言う大倉。

M「こちらも ついつい話し込んじゃって…」
 潤が二人の援護になるような言葉をジャニーさんに送る。


まわりを確認していると雅紀がジーッとジャニーさんを見ていた。


(雅紀…)

再びジャニーさんに視線をもどすと、目を泳いでいた。


(ジャニーさんにも 思う所があるのかなぁ)




 ジャニーさんが小さく咳払いして“社長”の顔になった。


社長「改めて 今日のLIVEよかったよ。さすが僕が選んだ〝嵐〟だ」
 満足そうに笑うジャニーさん。

M「ありがとうございます!!これからも 精進します」
 直角に頭を下げる潤。

 同じタイミングで俺と智くんも頭を下げる。

 雅紀が和也と一緒に頭を下げる。


社長「うん 楽しみにしている」
 ジャニーさんのご機嫌な声が会場を温める。

雅紀が俺を見ている。

(ん?俺に何か言いたいのか?いや ニノの事かな?)

司会「えー
  嵐のメンバーが到着されたようなので、ご来席の皆様 一度 こちらの方にご注目 願います」
 司会者の声が聞こえる。

 ザワザワ店内にいた人たちが司会者が立つ方に向く。

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