
虹色の精霊に導かれて…
第38章 メンバー
櫻井視点
悲痛な叫びを感じた。
振り向くと、
真っ直ぐ俺を見ている雅紀と目が合う。
(なんだ?)
雅紀の体は動いていない
でも 唇が小刻みに震え、瞳に涙を集めている。
その顔でニノの異変を感じ取る。
「食べてるか?」
周りに勘ぐられないように、雅紀の方に近づく。
A「うん どれも おいしいよ」
雅紀も『嵐の相葉』の顔で応対する。
後ろにいる ニノを確認する。
ニノはちゃんと 目を開け 自分の足で立っていた。
しかし その 顔に生気がない。
つまり 『器のみが 現状維持でその場にある』状態
再び雅紀の顔を見ると、今すぐにでも 零れ落ちそうな泪を目に溜めていた。
「ここで泣くな…抑えろ…」
声になるか ならないかの小声で雅紀に言う。
A「ぅ うん…」
絞り出すような声の雅紀。
状況があまりよくないから 退室の口実を考えようと、智くんを探すつもりで顔を上げると、智くんも潤も側に集まっていた。
O「俺がジャニーさんとこ行く」
そういって社長の方に走って行く智くん。
M「じゃ 浜地さん呼んでくる」
今度は潤が俺に自分のする行動を伝えて走って行く。
指示をしなくても メンバーはより良い選択をしようと動き出す。
しかし
笑顔の無くなった雅紀。
頭の中で色々考えすぎて、冷静な判断ができない。
(こうなってしまったら、誰かが指示をださないと…)
「雅紀は今を維持な!」
雅紀の肩をそっと触る。
ビクッとさせる雅紀。
そして「うん」と小さくほほ笑む。
N「私は…」
ニノから声がする。
(アイツ…器から声を出させるのか!!)
「ニノはそのまま『待機』だ」
顔を上げているニノに、指示を出す。
N「たいき… はい わかりました…」
ふぅっと感情のない顔になる和也。
(やばいな このまま 器の体力を消耗し続けると よくない)
悲痛な叫びを感じた。
振り向くと、
真っ直ぐ俺を見ている雅紀と目が合う。
(なんだ?)
雅紀の体は動いていない
でも 唇が小刻みに震え、瞳に涙を集めている。
その顔でニノの異変を感じ取る。
「食べてるか?」
周りに勘ぐられないように、雅紀の方に近づく。
A「うん どれも おいしいよ」
雅紀も『嵐の相葉』の顔で応対する。
後ろにいる ニノを確認する。
ニノはちゃんと 目を開け 自分の足で立っていた。
しかし その 顔に生気がない。
つまり 『器のみが 現状維持でその場にある』状態
再び雅紀の顔を見ると、今すぐにでも 零れ落ちそうな泪を目に溜めていた。
「ここで泣くな…抑えろ…」
声になるか ならないかの小声で雅紀に言う。
A「ぅ うん…」
絞り出すような声の雅紀。
状況があまりよくないから 退室の口実を考えようと、智くんを探すつもりで顔を上げると、智くんも潤も側に集まっていた。
O「俺がジャニーさんとこ行く」
そういって社長の方に走って行く智くん。
M「じゃ 浜地さん呼んでくる」
今度は潤が俺に自分のする行動を伝えて走って行く。
指示をしなくても メンバーはより良い選択をしようと動き出す。
しかし
笑顔の無くなった雅紀。
頭の中で色々考えすぎて、冷静な判断ができない。
(こうなってしまったら、誰かが指示をださないと…)
「雅紀は今を維持な!」
雅紀の肩をそっと触る。
ビクッとさせる雅紀。
そして「うん」と小さくほほ笑む。
N「私は…」
ニノから声がする。
(アイツ…器から声を出させるのか!!)
「ニノはそのまま『待機』だ」
顔を上げているニノに、指示を出す。
N「たいき… はい わかりました…」
ふぅっと感情のない顔になる和也。
(やばいな このまま 器の体力を消耗し続けると よくない)
