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虹色の精霊に導かれて…

第40章 俺の役目

大野視点

「社長」
沢山の人の中にいるジャニーさんに向かって声を掛ける。


社長「なんだよ その 硬い顔…」
 すごく怪訝そうな顔をしながら俺を見る社長。

(あ…社長呼び嫌いだった… でも 今はそれどころじゃない)

「そろそろ お暇(いとま)します」


社長「そうぉ みんなで?」
 顔が普通の顔になる。

「はい 明日もありますし 今日は本当にありがとうございました」
力いっぱい頭を下げる。

(お願いです これで行かせてください)

社長「そうだね 明日もあるし ニノも心配だし、いいよ 帰って休んで!」
 社長があっさり “了解” をくれた。

(え?気づいていたんですか?)


社長「僕を誰だと思っているのかな?」
 優しい目で笑うジャニーさん。

「ありがとうございます では 失礼します!!」
さっきより大きく頭を下げメンバーの方に走って帰る。

社長「明日も頑張ってね」
 背中の方から社長の声が聞こえた。

振り向くと 子供のように手を大きく振っていた。

(かわいいヒトだなぁ あの人…本当にイツモ変わんないね…)



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