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虹色の精霊に導かれて…

第40章 俺の役目

櫻井視点

M「翔くん…」
 潤が不安そうな目で俺を見ている。

「ああ 分かってる」
ポケットから携帯を出して、コールを押す


  『はい』

「ホテルに医者を」

  『承っています』


浜地「お待たせしました 移動可能になりました 大野さん合流後移動します」
 浜地さんが周りを気にしながら俺たちの側に来た。


 潤が周りを気にしながら、食事を口にしている。



 智くんが戻ってきた。

 言葉でなく、目でOKを伝えてきた智くん。

(よし 帰ろう)

浜地さんに頷いて移動の意思を伝える。



浜地「二宮さん 大野さんが来ましたので、部屋を出ます」
 優しい口調で和也に移動を伝える。

N「はい」
 機械的な返事をして動き出すニノ。


A「足元 気を付けて…」
 痛々しい顔の雅紀が和也の手を取る。

N「はい…」
 ツッコミもない 表情もない和也。

 苦しそうな雅紀。

(早く ここを離れよう じゃないと 雅紀もヤバくなる…)

「どこから?」(飛ぶの?)
浜地さんに歩幅を合わせて、場所を聞く。

浜地「店からは出ます」
 周りを確認しながら、移動する浜地さん

「車?」

浜地「はい 『潜り戸』にしてあります」
 少し困った顔で答える浜地さん。

「直(ちょく)で 部屋?」
(部屋なら 移動して すぐ 解放して…)


浜地「フロアです」
 浜地さんが小さい声で返事をしてくれた。

(フロアかぁ)「じゃ…」


O「翔くん」
 智くんが俺を呼ぶ。

(ん?なに?)
振り向くと智くんが顎でクイッと動かした。

(前?)
顎が動いた先を見ると、店(ここ)の大きな扉が見える。

 その扉の前にボーイが立っていて こっちを見ていた。

(あ…)


M「相葉くん そんなに くっ付いたらニノが歩きにくいよ」
 潤が雅紀に注意をしている。

A「…ぅん」
 心ここにあらずな顔の雅紀。



M「ありがとう」
 潤がボーイに声をかけて扉を抜ける。

 頭を下げるボーイ。


(しまった…周りが見えなくなっていた…)


意識を落ち着かせて、ボーイの前を通る。



 外にでる。


車が止まっている所が少し距離がある。

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